ちいさなねずみが映画を語る

すきなものを好きなだけ、観たものを観ただけ—

公開年月日

一生心に残る、一夏の恋 - 映画『君の名前で僕を呼んで』

クリスマスに一夏の恋? 変な話だと思われるかもしれないが、間違っていない。今日の映画は丁度1年前に映画賞を賑わせていた『君の名前で僕を呼んで』"Call Me By Your Name"; CMBYN。北イタリアの小さなヴィラを舞台に、17歳の少年エリオと、彼の父の元で博…

今年もクリスマスがやってきた - 映画『ラブ・アクチュアリー』

今年もマライア・キャリーが街中に流れる時期がやって来た*1。 www.youtube.com こんな時期にやっぱり思い出すのは、おヒュー様はじめ英国俳優が勢揃いしたリチャード・カーティス映画、『ラブ・アクチュアリー』"Love Actually"('03)である。 *1:杜の都でも…

年の瀬にお寒いのはいかが - 映画『ゴースト・ストーリーズ 英国幽霊奇談』

年の瀬にお寒いのはいかが? そういうわけで本日ご紹介したいのは、今年7月に日本で封切られたブリッツ・ホラー、『ゴースト・ストーリーズ 英国幽霊奇談』"Ghost Stories"('17)だ。大好きなマーティン・フリーマンの主演作であることは言わずもがな、共同監…

ヒュー・グラントをスターダムに押し上げた伝説の一作 - 映画『モーリス』

自分にとって今年1番のニュースと言えば、『モーリス』('87)の30年ぶりとなる復刻上映だろうと思う。この作品はヒュー・グラントを一躍スターダムに押し上げた作品ながら、長らくVHS/DVD共に絶版であり、入手不可能だったのだ。ところが、今年大ヒットした『…

現代の性的マイノリティを巡る闘いにも繋がる歴史 - 映画『バトル・オブ・ザ・セクシズ』

年末レビュー大放出祭、ということで、書きためていたレビューを一気に放出したい。今日の一作は今年7月に公開された『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』"Battle of the Sexes"('17)だ。杜の都での公開は1ヶ月遅れだったので、今度記事公開予定の『ゴースト・…

サリー・ホーキンズを見つけてくれてありがとう - 映画『シェイプ・オブ・ウォーター』

先日第90回アカデミー賞で無冠の女王となった『レディ・バード』を紹介した。そうしたらこれも紹介せずにはいられまい。このアカデミー賞を最も湧かせたギレルモ・デル・トロのあの映画、そう、『シェイプ・オブ・ウォーター』(2018)である。デル・トロはこ…

100%フレッシュ最長記録!母娘の葛藤を上手く描いたオスカー無冠の女王 - 映画『レディ・バード』

年の瀬が近付いてきて、色んな人が「今年の映画トップ10」を発表し出す頃になった。自分でも個人的記録を繰ってみたのだが、何故だか既に80本くらい映画を観ていてびっくりしてしまった。そもそも今年は忙しい年だったはずなのにおかしな話だ*1。そんな中で…

ガーデニングが繋ぐささやかな幸せ - 映画『マイ ビューティフル ガーデン』

前記事でやっと延々書いてきた『ボヘミアン・ラプソディ』の話が終わった。ところで次は何を書こう?と考えたのだが、頭を抱えてしまった。映画ブログを始めるのは長年温めてきた構想だったのだが、温めすぎてその間に観た映画が溜まってしまったのだ。ルーシ…

映画で流れるクイーンの名曲 - 映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観に行ったわけ

今日こそ延々書いてきた映画『ボヘミアン・ラプソディ』の話も終わりである。 何だか知らないけれど6記事も書いていた。大部分、原因がマッゼロさんの悪ふざけな気もするが気のせいとしておこう。 mice-cinemanami.hatenablog.com そもそもわたしがクイーン…

ふわっと小ネタと音楽を解説 - 映画『ボヘミアン・ラプソディ』

ブログ開設以来書き続けてきたボラプの話も今回で終わりである。多分。 (と言っていたら、また書きすぎたので、もう1記事出ます) というわけで、最後にどうでもいい小ネタや音楽の話を書き綴りたいと思う。例によって独断と偏見だし、ナチュラルにネタバレる…

ひとりのボヘミアンが「家族」の元へ戻る話 - 映画『ボヘミアン・ラプソディ』レビュー

ネタバレ無しレビュー クイーンが好きだと言っても、わたしの位置付けはせいぜいにわかというところだと思う。そもそもクイーンの曲から入ったわけでもない。CMや別映画で使われていた曲がいいなあ、と思っていたら、何故だかそういう曲は我が家の超絶偏向プ…

13分でもずしりと迫る切り口の見事さ - 小さなレジスタンス映画『おもちゃの国』

突然だが皆さんはBrillia Shortsshorts Theater Onlineというサイトをご存じだろうか。今回取り上げるのはそんなブリリアで配信中の『おもちゃの国』。2007年に制作されたドイツの短編映画だ。あらすじを読んだ段階でお分かりだと思うが、この映画はホロコー…

カードボード・ベンって何……?撮了後も続くキャストの縁 - 映画『ボヘミアン・ラプソディ』

カードボード・ベンって何……? 事の始まりはベン・ハーディの日本プレスツアーキャンセルだった。直前になって新作の撮影が長引いて飛行機に乗れなかったというニュースが入ったのだ。

キャストこそ魅力! - 映画『ボヘミアン・ラプソディ』

大見得を切った記事を書いたので、もうちょっと色々書かずにはいられまい。 mice-cinemanami.hatenablog.comというわけで、数記事に分けて「ボラプ」の話を書いていこうと思う。

ほれ見ろ!ゴールデン・グローブノミネートだぞ - 映画『ボヘミアン・ラプソディ』

昨日ゴールデン・グローブ賞のノミネートが発表された。1番驚いたのは、この映画のノミネートだと思う。映画『ボヘミアン・ラプソディ』。言わずと知れたクイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーに焦点を当てた作品だ。公開当初、まさかこの映画が天下の…

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