映画『ジョジョ・ラビット』のキャストを語る
先日記事を出した通り、映画『ジョジョ・ラビット』"Jojo Rabbit"('19)を観てきた。タイカ・ワイティティらしく、ナチス・ドイツ施政下をブラックユーモアで叩き切りながら、家族の絆や愛といった彼好みの視点に落とし込んでくる作品で個人的好みドストライクである。ネタバレレビューは既に投稿してあるのでこちらをご覧いただきたい。
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今回はそんな作品を支えたキャストたちに切り込む記事。サーチライト作品の常連、経験充分な名優陣、そして主演のローマン・グリフィン・デイヴィスを筆頭とした映画界の新星たちと、なかなかにバラエティ豊かなメンツだが、脚本上の小ネタも挟んで大特集したい。
- ジョジョ:期待の新星ローマン・グリフィン・デイヴィス
- エルサ:監督と同じNZ出身、トーマシン・マッケンジー
- 空想上のアドルフ:タイカ・ワイティティ
- ヨーキー:アーチー・イェイツ
- 美しき母ロージー:スカヨハさま
- 狂信的なナチの女教官:レベル・ウィルソン
- 泣く子も黙るのっぽのゲシュタポ:スティーヴン・マーチャント
- サム・ロックウェルのキャプテンKを語ら……ない
www.vogue.co.jp - 相変わらずD姐さんの記事はよくまとまっててすてき
以下、「パンフレット」と表記した場合は、「FOXサーチライト・マガジンVol.16 ジョジョ・ラビット issue」を指します。
ジョジョ:期待の新星ローマン・グリフィン・デイヴィス
反ユダヤ教育を受けながら、エルサとの交流を機に心を揺れ動かす主人公ジョジョ役には、期待の新星ローマン・グリフィン・デイヴィス。等身大で元気いっぱいの10歳児を演じていて本当に可愛い。だけども小さな頭で一生懸命考えている様子も表現していて、そこも素敵なところである。
実はデイヴィスの父親は、2017年度の賞レースを席巻したサーチライト作品『スリー・ビルボード』の撮影監督を務めたベン・デイヴィスである。『スリー・ビルボード』と言えばキャプテンKを演じたサム・ロックウェルがアカデミー助演男優賞に輝いた作品。つくづくここ数年のサーチライトは快進撃に次ぐ快進撃だなあと思う。ちなみに母も脚本家であり(マシュヴォン製作の映画で監督デビュー決定!)、双子の弟たちは今作でナチスの作ったクローン役でカメオ出演している。
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デイヴィスは今作がデビュー作ながら、今回の演技でゴールデン・グローブ賞主演男優賞 長編映画(ミュージカル・コメディ)部門にノミネートされた。並み居る名優陣の中、ノミネートで名前を読み上げられた時にひときわ可愛い姿を見せていたので、心の癒やしとしてここに貼っておきたい(笑)。1,000本以上のオーディションテープを観てもぴんと来なかったワイティティに、一瞬で「ジョジョ役はこれだ!」と思わせただけある(パンフレット28・29頁)。
via GIPHY - かっわいい〜〜〜〜〜〜!
mice-cinemanami.hatenablog.com - ノミネートざっくり記事
ジョジョは10歳の子どもらしいことに、エルサとの交流を経て自然と彼女に惹かれていく。彼女のフィアンセ・ネイサンがリルケを好きだと言えば図書館でそれを引っ張り出してきて恋文を捏造する。最初は子どもらしくふたりの破局を望んでいたのに、彼女の顔色を見て即座に反対の内容の手紙を書き直すところが実に可愛らしい(笑)。勿論ネイサンの運命は薄々感じ取れるが、その先に待っているふたりの関係の変化は微笑ましくも泣かせてくるもので、ほんとタイカは色々反則だと思う(褒めてる)。
そしてこのレビューの「靴紐も結べない少年が誰かの靴紐を結んであげるまでの物語」という言葉がほんと素敵だなあと思う。大事な人とまた観たいなあ。
#ジョジョ・ラビット
— ゆか (@yuka) 2020年1月18日
映画の素晴らしさに言葉が追いつかない。ナチ志望の靴紐も結べない少年が誰かの靴紐を結んであげるまでの物語。戦争の、決別の、人生の過酷と悲痛を、フレッシュでブラックで軽やかな笑いの中に描ききった奇跡。「"それでも"人生は素晴らしい」と100年ぶりに私に思わせた映画。 pic.twitter.com/B8SgXMotxB
エルサ:監督と同じNZ出身、トーマシン・マッケンジー
屋根裏に住む謎の少女エルサを演じるのはトーマシン・マッケンジー。既に2018年の映画『足跡はかき消して』"Leave No Trace"で高く評価されているが、今作も含めて踏み台にしていってほしい逸材である。マッケンジーはワイティティと同じニュージーランド出身。父は映画監督、母も母方の祖母も女優という映画界一家だ。
作中エルサは自分のことを「幽霊」"Ghost"と述べているが、ジョジョの前に初めて姿を現した時の演出が秀逸だ。まずは屋根裏へ繋がる隠し扉から手だけ見せ、次に階段の手すりを手だけが歩くように見せる。勿論これは言わずもがな『アダムス・ファミリー』に登場するハンドくんへのオマージュである(笑)。
年上のエルサはジョジョよりも何枚も上手だが、ジョジョに「ユダヤ人ってどんなやつ?」と聞かれて「パンとか肉とか食べさせると死んじゃうの」と返す辺りが特に秀逸だ。落語好きなら即座に『まんじゅうこわい』を思い浮かべると思うが、タイカは実はこの話が大好きなんだろうか?(笑)(勿論そんなことなくてただの偶然だと思いますけどね!)
ELSA:Cheese, bread, meat. Those things will kill us instantly. So if you’re thinking of ending my life, that’s the fastest way. Also biscuits. Lethal.
——Deadline掲載の最終脚本より(38頁)
ベッツラー家にゲシュタポが押しかけた際、絶体絶命となったエルサは、咄嗟に仲良しだったインゲの誕生日を答えて誤魔化そうとする。結局その誕生日は間違っていたのだが、正しい誕生日と間違っていたエルサの答えの真ん中には、アンネ・フランクの誕生日があることが指摘されている(パンフレット32頁)。この話を書いた清藤秀人は、今作をアンネが生き延びたらという"What if..."物語だと述べているが、それもそうかなと思わせるような脚本であった。
空想上のアドルフ:タイカ・ワイティティ
タイカの演技については公式が何か出してたがその通りだと思う*1*2。何でポリネシアンユダヤ人がヒトラーなんか演じてるの? そして何でハマっちゃってるの?
ワイティティもどこかのインタビューで語っていた通り、空想上のアドルフはジョジョが勝手に作り上げた存在なので、知能も10歳の少年の想像の範囲内でしかない。エルサ対策としてアドルフの口から出てくる案は、ジョジョ自身のものよりよっぽど稚拙だ。次第にエルサへ肩入れしていくジョジョに対し、彼を引き戻したい空想上のアドルフが騒ぎ立てる様は、ただの駄々っ子に成り下がってただただ哀れである。実際のヒトラーも、総統地下壕に移ってからは部下たちに舐められきっていたとかいうから、そういう史実を知って観ると大変面白いシーンだ。そしてそのシーンをあの振り切りぶりで演じたタイカは役者としてもぴかいちである。コメディという枠を出ずに、あの悲惨なナチス・ドイツ施政の馬鹿馬鹿しさを上手く演出している。
公式から出て来た動画でも茶化されているメル・ブルックスは、ワイティティと同じくユダヤ系で、ヒトラーの物真似でも知られる映画監督である。動画で言っていることとは裏腹に、ワイティティはこのブルックスの作品をひとつの指針として今作を作り上げたという(パンフレット28頁)。
そう言えばパンフレットでも1mmも触れられていなかったが、ワイティティと共に製作を務めたチェルシー・ウィンスタンリーは、彼の実の妻である。パンフレット30頁を読んでると「何だかタイカとめちゃめちゃ仕事してる人」みたいな書き方がされているが、そりゃそうだ(笑)。ちゃんと書いてあげてください。
ネタが分かると楽しい空想上のアドルフの小ネタ
煙草を吸わせようとしてくるアドルフ
JOJO:I don’t smoke! Stop offering me damn cigarettes! I’m TEN!「吸わないよ! クソ葉巻を勧めてくんな! 10歳なんだよ!!!!!」
——Deadline掲載の最終脚本より(28頁)
今作のアドルフは隙を見つけるとジョジョに煙草を勧めてくる。すっとシガレットケースを差し出してくる。その度にジョジョに拒絶される。
しかしながら、戦争末期のヒトラーは極端な嫌煙家として有名だった。元々自身も喫煙家だったが、煙草の害を示唆する論文に接してから政策としても禁煙を推し進めるようになり、周囲にもこの方針を押しつけていった。後に妻となるエーファ・ブラウンの喫煙についても彼は否定的立場を取っていたという。Wikipediaの「ナチス・ドイツの反タバコ運動」で歴史の流れがよくまとまった文章を読むことができるので是非読んでほしい。もっとも戦争局面が悪化し、ヒトラーの権力が弱体化するにつれて、この政策方針は次第に緩んでいったとされている。ブルーノ・ガンツが名演した『ヒトラー〜最期の12日間〜』でも、最初はヒトラーの近くでは決してタバコを吸わなかった部下たちが、彼の死が近付くにつれ総統地下壕で堂々と喫煙するようになる様子が描かれている。
ユニコーンのお肉
作中には、空想上のアドルフが自らの宣言通りユニコーンをディナーに食べるシーンがある。このシーンは史実を知っていると笑えてしまう。彼はベジタリアンだったと考えられているからだ。周りに野菜が沢山乗っているが、どう見てもユニコーンの頭部分はローストビーフで作られている。このシーンで筆者はくすくす笑ってしまった。史実も知っていたし、タイカがあまりに美味そうでこれ見よがしに食べるので(笑)。
ユダヤの吸血鬼め!
先日こんな記事を出したが、本当に必見だとは思ってもみなかったというのが正直なところである。
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ヒトラーユーゲントの短剣をエルサに奪われた後、ジョジョの元に空想上のアドルフがやってきて打開策を話し合うことになる。好戦的なアドルフがまくし立てるシーンもタイカの役者としての見せ場だが、その台詞にこんな一節があった。
ADOLF (CONT’D):
"Concentrate, Jojo!
(beat)
Ok good luck, and remember that ancient saying: a Jew living in your wall is better than two Jews flying around with their bat wings, climbing down chimneys and eating innocent Nazis. And don’t give her any more KNIVES!"——Deadline掲載の最終脚本より(29頁)
訳してみるとこんな感じになる。
「集中しろ、ジョジョめ!」
「分かった幸運を祈る、しかしいにしえの教えを忘れるな。『壁の中にユダヤがひとり住んでいるのは、コウモリの羽を持ったふたりのユダヤが飛び回り、煙突を這い降りて罪無きナチスを食べるよりましだ』。彼女にもうナイフを取られるんじゃないぞ!」
ねえタイカ、それこれだよね……? タイカの演じたヴィアーゴは西欧のヴァンパイアだし、ディーコンはナチ・ヴァンパイアだもんね?
ヨーキー:アーチー・イェイツ
みんな大好きちびでぶのヨーキーくん。怪我のおかげで命拾いしたジョジョとは違い、彼は否応なしに戦争へ巻き込まれ、兵士として街の防衛に当たらされることになる。そんな彼を演じたアーチーくんはローマンくんと同じく映画初出演! そして何とホーム・アローンのリブート版主演に大抜擢! 今後のキャリアが楽しみである。
ヨーキーと言えば、ふたりきりの生活になって世界から隔絶されていたジョジョに、彼がヒトラーの自殺を伝えるというのが本当にいい。また、どこかとぼけたキャラクターなので、ジョジョからエルサの存在を聞かされた時も、最初は何だか冗談だと受け止めているように見える。それでも終盤になって、実はちゃんと理解していたけれども敢えて通報しないでいたんだと分かるのが好きだ。エルサに対するヨーキーとキャプテンKの態度は、脚本中いちばんのお気に入りな気がする。
美しき母ロージー:スカヨハさま
はい、お美しい。キャプテンKにクリティカルヒットするところまでお美しい。みんなが軍服だのユーゲントの制服を着ている中、ロージーだけは綺麗に着飾って美しく化粧している。監督はこの衣装について、当時の人々が人生最後の日だと思って美しく着飾ったことを下敷きにしていると明かしている(パンフレット35頁)。何度観てもただただお美しい。そしてスカヨハがナイスキャストである。
実はロージーのカットは本編中では意図的に抑えられている。スカヨハが母親役を演じることは製作の段階で大々的に宣伝されていたが、実際にロージーとして登場するのはジョジョが手榴弾で大怪我を負った後が初めてだ。しかもその初登場は、ジョジョのぼやけた目でうつろなまま見つめるもの。彼女の登場以前に、空想上のアドルフは既に2回登場しているというのに……!*3
しかしながら、ロージーのカットを意図的に抑え、その彼女に画面で際立つビビッドなメイクと衣装を施すことで、ピンポイントであっても観客側に鮮烈な印象を残すようにできている。彼女が特徴的な靴を履いているのも同じような理由だ。だからこそ、顔が映らなくとも、観客側はロージーが処刑されて広場に吊されていることを一瞬で悟る。これがレビュー記事で筆者が指摘した演出の妙なのである。
この作品はわざと死のシーンを避けて描いている*7。ロージーは広場に吊る下げられた反逆者たちの遺体をしっかとジョジョに見せつけるが、観客の側はそういう親子の姿を観るだけで、処刑された人々の姿をまじまじと観ることはない。ジョジョが再びこの広場の処刑台を訪れる時も、わざと顔を映さないカットにしている*8。
生きてこそ - 映画『ジョジョ・ラビット』 - ちいさなねずみが映画を語る
この作品で靴は重要なプロップだ。靴紐をいつも母親に結んでもらっていたジョジョは、ロージーの死とエルサとの交流、そしてエルサの"保護"を通じて、靴紐の結べる立派な大人へと成長する。靴はロージーの死を悟らせる小道具だが、彼女の靴はどこかタップダンス用にも見え、ラストシーンで戦争の終わりを悟ったふたりが踊るシーンにも繋がるものがある。勿論このシーンは、若い頃には楽しいことを沢山したというロージーの話を下敷きにしたものである。靴は未来へ希望を繋ぐ重要な小道具なのだ。
祝オスカーダブルノミネート!
そんなスカヨハさま、本作で助演女優賞、Netflix制作の『マリッジ・ストーリー』(アダム・ドライヴァー共演、ノア・バームバック監督)で主演女優賞とオスカーにダブルノミネートされる快挙を達成。2007年のケイト・ブランシェット以来13年ぶり、史上12人目の快挙であるだけに、どちらかで受賞しないか大変楽しみである。オスカーの授賞式は2月9日だったと思う。
どうでもいいけど
そう言えばすごくどうでもいいけど、ここのシーンでドアノブアップするところ、カットがめちゃくちゃエドガー・ライトっぽいですよね。『ショーン・オブ・ザ・デッド』っぽくて。
『#ジョジョ・ラビット』監督 #タイカワイティティ、映画づくりの魂を語る✌
— THE RIVER (@the_river_jp) 2020年1月10日
「広めるべきはヘイトじゃない、寛容と愛だ」
「映画で全人類を変えられるとは思わない、けれども第二次世界大戦を語り継ぐことに意味がある」
くわしく:https://t.co/fdYMODvRvR#ジョジョラビット @foxsearchlightj pic.twitter.com/QRwFCqPIzm
狂信的なナチの女教官:レベル・ウィルソン
フロイライン・ラーム(字幕ではミス・ラーム、要するにラーム嬢)を演じているのはレベル・ウィルソン。元々入れ込んだ役とか自らを正解だと思って疑わない役が得意な役者なので、はっきり言ってナイスキャストでしかない。「私なんか18人も産んだのよ」と言っても説得力があるとこがいい。多分彼女じゃなかったら焚書のシーンはあそこまでコミカルにならなかったと思う。
ウィルソンのキャスティングはタイカ自ら望んだもので、監督には「このミス・ラーム役を、君の味付けでぶっ飛んだ役柄にしてほしい」と頼まれたのだとか(パンフレット14頁)。ウィルソン自身はラーム役を「ステレオタイプなナチス信者」と述べており(パンフレット14頁)、そのトーンは最後の登場まで全くぶれない。いつものウィルソンらしい淡々としたテンションで語られるからこそ、ワイティティが狙った時代の狂気というものが際立つのである。
そう言えば「狂気」と言えば、何故か「観るLSD」とか言われてる『キャッツ』にもウィルソンは出演している*4。彼女が演じるジェニエニドッツ役には、Gが絡むとんでもないナンバーが与えられてるらしいが、その辺は是非劇場で確かめていただきたい。というかアメリカではLSDキメた状態での試写会とか開かれててめっちゃ笑う*5。
キャッツ感想
— さいちう⭕️ (@saicchi1) 2020年1月25日
インフルエンザで魘されてる時に見る悪夢の映像化に成功
見るLSD(合法)
100点満点中たまねぎの意味を即座に理解
手品猫が可愛い
唯一の癒し手品猫
慰みにコーラとポップコーンを忘れるな
全年齢版だからと子供に見せたら泣くと思う
ジョーカーより怖い
ホアジョも泣くぞこれ
たまねぎ
『リチャード・ジュエル』『ジョジョ・ラビット』が春のサム・ロックウェル祭りと言われてるけど『ジョジョ・ラビット』『キャッツ』で春のレベル・ウィルソン祭りになるということも忘れないで頂きたい。 pic.twitter.com/2i3ycqTYeH
— ビニールタッキー (@vinyl_tackey) 2020年1月22日
泣く子も黙るのっぽのゲシュタポ:スティーヴン・マーチャント
突然ベッツラー家を訪れジョジョたちを恐怖のどん底に叩き落とすゲシュタポの班長・ディエルツ大尉には、スティーヴン・マーチャント。出演歴を眺めていたら『ホット・ファズ』に出てたとあるけれど、誰だろうと思ったら"P・I・ステイカー"さんだった。名前が「しょんべん受取人」に聞こえるからおペグちゃん演じるニックに全然相手にしてもらえなかったという彼です。あとはUK版『The Office』の共同制作者もやってたらしい。
——そう言えばこの作品、こないだAmazonで再販されてたし欲しいんだよな……なんてったってマーティン・フリーマンの出世作だもの……
でもイギリスが本拠地のスタンダップ・コメディアンであるマーチャントにとって、1番大きな役は多分、『LOGAN/ローガン』('17)で演じた心優しきミュータントのキャリバンである。あれでいい役者さんだなあと思っていたのに、すっかり違った雰囲気になっていて全く分からなかった。そう言えばあの作品からは子役のローラ役を演じたダフネ・キーンちゃんも巣立っていて(BBC版としてリブートされた『ライラの冒険』シリーズの主役を演じている)、ヒュー・ジャックマンのウルヴァリンとしての最終作に相応しい名作になっているなと思う。
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サム・ロックウェルのキャプテンKを語ら……ない
この記事で敢えて触れてこなかったサム・ロックウェルの演技だが、大分この記事の紙幅も伸びてきたので、もう1記事出してそちらで語ろうと思う。というわけで『ジョジョ・ラビット』関連記事はもう少し続きます。サントラめっちゃいい曲だったので是非聴いてね。
『ジョジョ・ラビット』は映画館で好評公開中!
関連:ジョジョ・ラビット / タイカ・ワイティティ / ローマン・グリフィン・デイヴィス / トーマシン・マッケンジー / レベル・ウィルソン / スティーヴン・マーチャント / アルフィー・アレン / サム・ロックウェル / スカーレット・ヨハンソン / クリスティン・ルーネンズ / FOXサーチライト
*1:この動画の中で「このミームだって10年選手なんだぞ!(=いい加減にしろ!)」って言ってて笑った。自分で作っといてまあ(笑)。ついったは注釈内に上手く貼り付けられないのでこちらのリンクで。
*2:そう言えばあと数週間で医師国試だから、毎年乳腺の問題が解けない総統閣下がやってくる時期ですね(笑)
*3:冒頭ユーゲントのキャンプに行くのだと息巻くジョジョに話しかける、臆病ウサギと詰られたジョジョを慰めに来る
*4:いつも辛辣なWIREDさんがいつも以上に辛辣で笑ってしまったレビュー☞
yurukuyaru.com元の記事はワシントン・ポストの"People are seeing ‘Cats’ while high out of their minds. These are their stories."(2020年1月6日公開)。実際にキメたのはLSDじゃなくて大麻5mg相当が入ったチョコレートキャンディに吸引が少々とのこと。記事の後半から阿鼻叫喚となっていて普通に笑ってしまう
www.indiewire.com - IndieWireさんで更に紹介されてました