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#Oscars2020 - ノミネート振り返り記事その3【技術系部門】

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オスカー授賞式直前企画。全4記事でノミニーを振り返る企画の第3弾である。前の記事はこちらから。ノミネートの出典はVarietyさんです。

mice-cinemanami.hatenablog.com

  1. その1【演技部門主要4賞】
  2. その2【作品・監督・音楽・脚本】
  3. その3【技術系部門】☜イマココ
  4. その4【短編作品・アニメーション】

記事自体の目次

 

前哨戦結果など

編集賞

筆者の予想:予想不可能

 

これは本当に予想できない。編集系の各部門は各映画賞によって受賞者が全く異なっていて予想不可能である。誰が獲ってもおかしくない布陣だ。

 

結果は……『フォードvsフェラーリ

大混戦だった編集部門を制したのは『フォードvsフェラーリ』だった。今年の編集賞賞によって受賞者が全く異なる大混戦ぶり。蓋を開けてみればBAFTAとオスカーを獲得したこの映画が最も強かったということになるのだろうが、編集者組合での賞とは全く結果も違うし、単純にそうは言い切れない気がする。

www.youtube.com

撮影賞

※初回公開時に漏れていましたので追記しました。BAFTA記事でもディーキンスの受賞を予想していたのでお許しください※

筆者の予想:『1917』ロジャー・ディーキンス(当確)

結果は……『1917』ロジャー・ディーキンス(予想的中!)

サム・メンデスの要求に応じ、素晴らしいワンカット撮影を完成させたロジャー・ディーキンスが2度目の受賞。名撮影監督として長年活躍しながら、一昨年の『ブレードランナー2049』までオスカーを掴むことはなかったが、2度目は意外に早く来たようだ。

www.youtube.com

ブレードランナー 2049 (字幕版)

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  • 発売日: 2018/01/31
  • メディア: Prime Video
 

受賞の瞬間とアフターインタビューはこちらから。

 

音響編集賞

 

結果は……『フォードvsフェラーリ

ルマンで打倒フェラーリを掲げたフォード社が繰り広げたデッドレースを描く『フォードvsフェラーリ』が編集賞と合わせて2冠! 自動車レースを描く作品なので音響編集賞の受賞にも納得だ。受賞したドナルド・シルヴェスターが言う通り、この作品はディズニーに買収された20世紀スタジオが、旧社名の「20世紀フォックス」として送る最後の作品となる。その影には今年度オスカー3部門ノミネートの『スキャンダル』で描かれたセックス・スキャンダルがあったわけで、何とも劇的な幕切れだなと思わされる。

theriver.jp

フォードvsフェラーリ (オリジナル・サウンドトラック)

フォードvsフェラーリ (オリジナル・サウンドトラック)

  • 発売日: 2019/11/15
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

録音賞

  • アド・アストラ』“Ad Astra”
  • 『フォードvsフェラーリ』“Ford v Ferrari
  • 『ジョーカー』“Joker”
  • 『1917』“1917”
  • 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』“Once Upon a Time in Hollywood”

結果は……『1917 命をかけた伝令』

自動車映画と並んで戦争映画も音響関係2賞の常連となりがちである。思い出されるのは2年前のオスカーで、ノーランが撮った『ダンケルク』とエドガー・ライトの『ベイビー・ドライバー』がデッドヒートした展開だ。重厚感たっぷりに第一次世界大戦中の密かな大作戦を描いた『1917』は、今週末のバレンタインデーに日本公開である。

ダンケルク(字幕版)

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  • 発売日: 2017/11/10
  • メディア: Prime Video
 
ベイビー・ドライバー (字幕版)

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  • 発売日: 2017/11/10
  • メディア: Prime Video
 

 

美術賞

  • アイリッシュマン』“The Irishman,” Bob Shaw and Regina Graves
  • ジョジョ・ラビット』“Jojo Rabbit,” Ra Vincent and Nora Sopkova
  • 『1917』“1917,” Dennis Gassner and Lee Sandales
  • 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』“Once Upon a Time in Hollywood,” Barbara Ling and Nancy Haigh
  • 『パラサイト』“Parasite,” Lee Ha-Jun and Cho Won Woo, Han Ga Ram, and Cho Hee


結果は……『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

 

シャロン・テート殺人事件が起こった1969年に時計の針を巻き戻し、ハリウッドが今以上に輝いていたあの時代を再現したワンハリ組にオスカーが! タランティーノは10作監督したら引退する、今回が9作目だがこれが大成功したらその予定を早める、と明言していたが、お願いだから意地でもあと1作撮ってほしい……!

 

メイクアップ・ヘア賞

筆者の予想:『スキャンダル』

www.youtube.com

結果は……『スキャンダル』(予想的中!)(受賞動画viaTwitter)

www.nikkei.comFOXニュースのスキャンダルを元に、ニコール・キッドマンシャーリーズ・セロン、マーゴ・ロビーが実在のキャスターたちを演じた『スキャンダル』が受賞。昨年の『バイス』(モデルはディック・チェイニー)、一昨年の『ウィンストン・チャーチル』と、ここ数年実話もので如何に本人に寄せられたかというのが評価されている気がするのでこの結果もある意味予想できたものである。

ウィンストン・チャーチル』で映画界にカムバックし、初のオスカーを手にしたカズ・ヒロは、米国完全移住してすぐに2度目のオスカーを手にした。辻一弘という本名を捨て、カズ・ヒロとして米国籍まで取った理由として、彼はアイデンティティ・クライシスを挙げていた。一因となったのは『ウィンストン・チャーチル』での授賞後に日本人のオスカー、日本人の、とメディアに騒がれたこととも語っているから、その責任は作品の善し悪しではなく国籍という一面的な報道しかしないメディアの側にもあったのかもしれない。

news.yahoo.co.jp

衣装賞

 

結果は……『ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語

技術系でたったひとつだけれど、グレタ・ガーウィグのあの作品が無冠の女王にならなくてよかった。強敵揃いでひとつもオスカーを獲得できなかった『レディ・バード』の悲劇を思うと、たったひとつでも彼女の美しい作品にオスカーが送られてよかったと思う。

mice-cinemanami.hatenablog.com

オスカーを受け取ったジャクリーン・デュランも、クルー全員のインスピレーションが彼女から来ていたのだとガーウィグの才能を褒め称えた。大絶賛された『レディ・バード』から2年、続く作品でガーウィグがオスカーに戻ってきてくれて嬉しいと思う。デュランのオスカーは2012年の『アンナ・カレーニナ』以来2度目である。

 

そんな『若草物語』の舞台裏を探る豪華本が今月発売されるようです……! わたしもほしい!

グレタ・ガーウィグの世界 ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語

グレタ・ガーウィグの世界 ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語

  • 作者:グレタ・ガーウィグ
  • 出版社/メーカー: DU BOOKS
  • 発売日: 2020/02/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
アンナ・カレーニナ (字幕版)

アンナ・カレーニナ (字幕版)

  • 発売日: 2013/12/07
  • メディア: Prime Video
 

 

視覚効果賞

mice-cinemanami.hatenablog.com

 

結果は……『1917 命をかけた伝令』

www.youtube.com例年ヒーロー映画が地味な強さを見せるこの部門だが、観客を第一次世界大戦中に連れて行く『1917』の見事な視覚効果が受賞。ロジャー・ディーキンスも撮影賞を受賞しているし、この映画の見事な撮影クルーが賞賛された形となった。

1917

1917

  • アーティスト:Original Soundtrack
  • 出版社/メーカー: Sony Classical
  • 発売日: 2019/12/20
  • メディア: CD
 

 

ところでこのプレゼンターに登場したのはあのジェイムズ・コーデンとレベル・ウィルソン。ふたりともあのクソ叩かれ映画『キャッツ』の出演者だが、劇中と同じ猫の扮装をしてきてめちゃくちゃ笑った(それぞれバストファージョーンズ、ジェニエニドッツ)。流石転んでもただでは起きないコメディアンズ。何なら前説で「視覚効果の大事さを1番自覚してるのはわたしたちですから」と言ってたらしい*1。 ——本当はトム・フーパーも含めて、オスカーできちんとノミネートされてるものだと思ったのになあ……

www.cinematoday.jp - なんでラジーの最多ノミネート勝ち取ってるんだよ

mice-cinemanami.hatenablog.com - そう言えばオスカー歌曲賞でもノミネートされませんでしたね

 

続くよ〜

次の記事では【短編作品・アニメーション】を特集……! 眠くなってきたのでこちらは授賞式後に特集します。

 

関連:映画賞 / アカデミー賞2020

*1:『キャッツ』酷評の原因は視覚効果のまずさである

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