突然外付けのHDDがマウントされなくなった。新しいMacBookに替えて以来、内蔵ストレージがHDDからSSDに変わって容量が減ってしまったので、映画関係の資料や音楽は専ら外付けHDDに保存している。何の気なしに資料を移そうとしてMacに繋いだら、マウントされない。すわ、パソコンを替えて以来の資料消失か……と大焦り——したのだが、普通にデータサルベージに成功したというお話。意外とまとまっているサイトが無かったので、備忘録として残しておく。
環境:macOS Mojave 10.14.6
- まずは前提整理だ
- 基本はディスクユーティリティ
- ターミナルを使え
- 【成功】StellarDataRecoveryを使ってみた
- おしまい
- 【211217投稿後追記】Stellarが使えなくなっていた
まずは前提整理だ
使っていたHDDは、マウントされている時にはランプが点いて稼働していることが分かるようになっている。HDDのランプは点いていた。音もしているので、動いてはいるようだ。
接続部を確認したが、USBハブもHDDもきちんと繋がっている。USBハブに別のHDDを差したがきちんと認識される。念のため別のUSBハブも使ってみたがハブが悪いわけではないらしい。
再起動もしてみたけど状況は変わらない。HDDがやられているようだ。
ところでここで、(ディスクユーティリティで確認した上で)「アンマウントされてるみたいだからいっか」と言ってUSBハブを交換したが、本当はあまりよくないらしいのでご注意を。事態打開を急ぐ余り抜き差ししているとほんとにHDDが壊れることもあるらしいので、繋ぐのはできるだけ最小限に。通電せずに数日置いておいたら勝手に直ったという話もちらっと見たくらいなので。
基本はディスクユーティリティ
こういう時のためにMacさんの強み・ディスクユーティリティを起動する。
- Finder>移動>「ユーティリティ」(⌘+⇧+U)
- 起動ディスク>「アプリケーション」>「ユーティリティ」
- Launchpad > 「ユーティリティ」(初期設定状態)
で辿り着けるので、ディスクユーティリティを起動する。
ディスクユーティリティでは繋がれているHDDやディスクドライブに入っているCD/DVDメディアの情報を読み取ることができる。またMacに繋がれているデバイスが一覧として表示される。認識されなくなったHDDは、名前こそ表示されるがグレーアウトしていて選択できない。名前を右クリックして「マウントする」を選択しても、マウントされない。
後から分かった話だが、デバイス名がグレーアウトしている場合、これはHDDの論理障害を示すという。容量が満杯になっているという表示がされるのも論理障害の証拠だそう。HDDに書き込まれている情報が一部破損していて、PC側で上手く復号できない状態だ。逆に、HDDを落とした、破壊したなど物理的破損があると、ディスクユーティリティにデバイス名すら表示されないらしい。1度繋いでみて状況確認するのはよいと思う。
せっかくディスクユーティリティを立ち上げたので、このページ(下記)を参考に "first aid" を走らせてみた。このページではエラーコード1が吐き出された場合の対処法が書かれている。出て来たコードは
ファイルシステム検査の終了コードは8です
だった。このページでは8の時も "fsck_exfat" の強制終了で上手く行くのでは、と書かれていたが、結論から言うと全く無駄だった(そもそも動いていなかった)。別のサイトに上手く認識されるまでfirst aidを走らせろという意見もあったので何回かやってみたが、普通に時間の無駄だった。万事休す。
migileft.com
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