ちいさなねずみが映画を語る

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すゑひろがりず結成拾周年全国行脚~諸国漫遊記〜杜の都編レポート

はいはい行ってきました。あれにです。

すゑひろがりず結成拾周年全国行脚~諸国漫遊記〜』仙台公演に行ってきました! 未だに推しが10mくらい前にいて仙台で全国ツアーしてたなんて信じられません。ふたりが「これは全部三島の夢や」と言うような気持ちもめちゃめちゃ分かりました(笑)。興奮冷めやらぬうちに観劇レポートを仕上げたいなと思います。ここから先はネタバレ満開ですので、読みたくない方は足を返してくださいね! いよぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぽん!

 

 

!!! ネタバレ注意! ネタバレ注意! ネタバレ注意!  !!!
※ここから先には『すゑひろがりず結成拾周年全国行脚~諸国漫遊記〜』公演内容に関するネタバレがあります※
 

会場の雰囲気

仙台公演は広瀬通駅近く、電力ホールで行われました。1,000席の会場で、毎年サンドウィッチマンが単独ライブを行っていたり、よしもとの芸人パックツアー仙台公演*1が行われたりと、お笑いに使われがちな会場です。会場の作りも横長で、舞台を見やすい作り。三島さんは「桃鉄に出て来た仙台のLED工場と関係あるんか?」みたいなことを言っていましたが*2、正しくは東北電力のホールなので電力ホールです(笑)。

 

電力ホールは元から入口の導線がクソ悪い仕様なのですが*3、開場が当初の予告より遅れたこともあり(12時予定でしたが実際に入れたのは12時20分くらいでした)、どんどんEVホールの熱気がむんむんになっていく感じでした。ホワイエに入ればまあゆったりしてるのに、開場遅れたのは御時世的にもちょっとハンドリングとしてまずかったのでは?

そんなごたごたはさておき、やってくるお客さんもなかなか気合いが入っていました。勿論浴衣や着物はいるし、萬屋すゑひろがりずでゲットしたトートバッグの人はいるし(勿論カナメクトTもいました)、仙台なのに隣で大宮芸人の話は聞こえるし(何でコマちゃんの話仙台で聞こえるの?)、お客さんの熱気もむんむんで余計にヒートアップしていく感じです。すゑひろがりず本当に売れたな……どう考えても穴場になりそうな仙台で*4、ほぼ超満員なんて……

www.yorozuya-suwehirogaris.jp

前説を務めたのは東京よしもと所属芸歴4年目のサンタモニカ。お笑いライブ自体は初めてではありませんが、前説付きのは初めてだったのでほーん!と思いました。いいともとか鑑定団で前説をしていた*5すゑひろがりずに、前説が付くようになったんですよ? チョコプラを評して「売れきった同期よ!」と言っていたすゑひろがりずにですよ?

 

舞台の構成

!!! ネタバレ注意! ネタバレ注意! ネタバレ注意!  !!!
※ここから先には『すゑひろがりず結成拾周年全国行脚~諸国漫遊記〜』公演内容に関するネタバレがあります※
ここから先には平気で構成を書いていくので、読みたくない人は「続きを読む」を押さないでください。

 

探していたらNGK公演のレポートがありました。比較すると面白い。

note.com

最初の口上と和風変換

かつてみなみのしま(当時)の狂言アンパンマンの動画に付いていた、「三島の瞬発力、南條の声と台本的巧さ」というコメントに納得する出来でした。このコメント見たときから、そうだよねそうだよねとやけに腑に落ちてしまい、以来ふたりをそういう目で見てしまいます。緞帳が上がるとすゑひろがりず家紋付きの裃を着けたふたりが三つ指を突いており、南條さんの口上からライブが始まりました。南條さんのよく通る声と若干のキレ芸(札幌公演で襦袢を忘れたせいで家臣からやたら(「執拗に」!)リプだのDMだのもらったらしい笑)。三島さんの仙台公演に対する謎の気合いと迫力のある口上(先述の通り桃鉄で仙台に来るイメトレをしまくったらしい笑)。特に今日の南條さんの出来はピカイチで、その後和風変換で再登場した三島さんが「おぬし、3公演で上手なってない? 次から順番変えへん?」とぼやくほどのものでした。しかしながら、その後の和風変換は、やはり三島さんに軍配が上がる様子。南條さんの変換も(即興ながら)珍しく綺麗にはまったものの*6、やはり数をこなした三島さんの瞬発力には及ばないようです(笑)*7。つくづくこのコンビはお互いの得意と苦手を上手く埋めていてよいコンビですね。

www.youtube.com - 噂の動画(結構上の方でこのコメントが見られます)

 

ここでつかみとして会場からお題を募り和風変換のお時間に。早速の「ジェラートピケ!」というお題に、三島さんが答える前から会場がどっかんです*8。前説を務めたサンタモニカを和風にしてほしいというお題に、三島さんがガチで「船?」と戸惑うほっこりシーンもありました(その後思い切り相方に突っ込まれていました)*9。小学生くらいの女の子から「ランドセル!」というお題が飛んできて、三島さんが間髪入れず「背負い籠!」と解答したシーンはこの後の伏線になります(覚えておいてください)。この後のオープニングムービーは安定のカナメクト(編)。チャンスを掴んだ局番の写真だけでなく、よしログの写真だとか売れない昔の営業の写真だとかがインサートされてきて、本人たちにもファンにもエモい展開になっていたのではないかと思います。個人的には大好きな狂言風プロレスが一瞬インサートされていたのが憎い演出。南條さんファンとしては「局番初期の持ち込み企画なのに全く跳ねなかった」という逸話も含めて楽しい一作です(その後まさかのプロモーション案件でリメイク)。

——どうでもいいけど定期的に「三島さんやっぱ髭濃ゆ……」と思ったので生はいいなと思った(?)

 

前半のネタ編

この後幕間の換気に至るまで4本のネタをこなしました。和風変換から引き続いて①「三島が『学園天国』やりたい」。ご当地がりず検定とお色直しを挟んで、②「三島がヤンキーなりたい」、③「南條がサッカー日本代表なりたい」。そして"みなみのしま"からの応援ビデオを挟んで、"みなみのしま"の2分ネタ④「服屋の店員なりたい」。

 

『学園天国』のネタは、ネタ上ぐだる南條さんだけでなく、三島さんがマジでぐだるのもご愛敬でした。すゑひろがりずは元々自分たちのことを「不器用なコンビ」と称していますが、三島さんのダンス下手とか、南條さんの瞬発力の弱さとか、そういうところも含めて知られるようになったのが、今のこの状態に結びついているのだと思います。決して器用なコンビではないし、何度も何度も稽古してやっと1本のネタを仕上げるようなコンビだし、そうやって作ったネタだって時にはとちるけれど、そういうところも含めて「すゑひろがりずなんだから……」となったからこそ、ふたりが言うような今日の「あったかいお客さん」が付いてくるようになったのではないでしょうか。

お笑いをやっていく上では、それこそ千原ジュニアのジャックナイフ時代を知っている人たちは、すゑひろがりずの現状についてぬるいと思われる人もいるかもしれません。でも、こういう時代にあって、(あのぺこぱが売れたように、更に言えばTHE MANZAI2014で華大が跳ねてから)、"誰も傷付けない笑い"と称される「あたたかい笑い」を求めている人たちが沢山いるのも事実です。器用なコンビでなかった分、共に辛酸を嘗めたからこその思いがあって、それが今オオハマリしているのは不思議なものですね。

 

ネタ①「三島が『学園天国』やりたい」

書きすぎたよおおおおお!(ポンッ!)

無駄なこと書きすぎたので内容についてはさらっと触れていくことにします。

 

1本目は言わずと知れたフィンガー5の名曲『学園天国』をアレンジしたネタ。TV番組で披露していて観たことがあったのですが、結構好きなネタなので生で観られて本当によかったです。個人的には数多の「御意」に飽きて途中からやたらアレンジしてくるところがめちゃめちゃ好き。あとダンス下手な三島さんが、途中から本当に出てくるタイミング間違って扇子芸に失敗しているのがリアルでした(笑)。最初のネタだったので、結構ゆっくりめにネタをやっていたなあという気がします。

学園天国

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幕間ムービー①:ご当地がりず検定前編

こちらですが仙台市民として小ネタの補足がありますので別記事にします! 仙台出身のマネージャーの桑島さんから大分情報を仕入れられたらしい。実際内容も「めっちゃ小ネタ!」みたいなものが多かったです(笑)。1本目のネタまでは紺の衣装でしたが、このムービーから今回の10周年記念ツアーの為に新調した金とえんじの衣装にお色直し。舞台上でも次のネタからこの衣装に替えておりましたが、既に局番でもこの衣装をお披露目しているし、ムービーでもこの衣装になっているしで、南條さんの言う通り目新しさが消えてしまうというマジックでした(笑)。

 

ネタ②「三島がヤンキーなりたい」

日々のリアルをお送りする局番のせいで(?)忘れかけていましたが、すゑひろがりずは元々「狂言風漫才」を売りにするコンビなのでした。そういうことを思い出させてくるのがこのネタ「ヤンキー」です。学天は単に和風で掛け合うネタなので、狂言風ヤンキーのところで「せやった!」という気分になります(笑)。そして喫煙者じゃないはずの南條さんが煙草吸ってる役やってるのめっちゃウケる。

ろくでなしBLUES

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——三島「"ろくでなし浪曲"で憧れてたんよ」南條「"ろくでなしBLUES"な」

 

このネタを観ていて、「あ、すゑひろがりず、やっと上手い案配を見つけたんだな」、というのをしみじみと感じました。局番をきっかけに売れた後、テレビで和風変換ネタをぽーんと投げ込んでも、どうしてもワンクッション置いてしまうので、芸風を知らない人たちに「どういうことかよく分からない」「解説してくれないと困る」とやんや言われていたのです。おふたりもそういう意見は把握していたらしく、三島さんが和風変換した後、南條さんが「〜〜のこと!」と解説するスタイルになりましたが、長くなってしまうし司会進行と被ってしまったりと、なかなか上手いタイミングを掴めずにいました。解説すればうざがられるし、しないと分かられない。去年はそのバランスを見つけるのに結構苦しんでいたような気がします*10。今回のこのネタで、三島さんの和風ボケを拾いながら解説ツッコミする南條さんを観て、早過ぎず遅過ぎず見事なタイミング! と感じました。古語ボケのところで南條さんが解説側に回るのもにやりとさせられるポイントです(三島さんに「博識!」と褒められる南條さんは大阪外国語大学インドネシア語専攻卒業です)。

 

あとこれからのネタを考えると百人一首は全部覚えとかなくてはいけないのかもしれないし、わたしは実家から古文単語帳を引っ張り出してこようと思います。

古文単語330三訂版

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ネタ③「南條がサッカー日本代表なりたい」

このネタはもう南條さんの運動神経と三島さんの和風変換力/ネタ書き能力を存分に見せつけられるネタです。ふたりの役割が逆だったら絶対成り立っていません。つくづく得意なことが違うからこそよいコンビ。キッズたちとの入場シーンの再現で、童役をやった南條さんの高速すり足がやたら上手くて爆笑しました。そして見事なサッカーシーン再現する南條さん vs 見事な和風実況する三島さんのナイスコンビ。また観たいです。

 

スペシャルゲストビデオレター「みなみのしま」/ 2分ネタ「服屋の店員なりたい」

ポスターにも告知されていたスペシャルゲスト・みなみのしまが来てくれました! ビデオレターによると、現在はハワイ住みます芸人としてロコモコを売りながら生計を立てているそうです。世知辛い。

世知辛いみなみのしまが5upよしもとの仕組みを解説している中、筆者の頭にはコマンダンテが過ぎりました。優等生だったコマちゃんは5upでしっかり選抜メンバー入りしていたコンビです。方やその時にはオーディションにも引っかからなかったみなみのしまが、局番をきっかけに今や売れっ子の仲間入りなんて誰が思ったでしょうか……? 人生分からないもんだなあ……*11

mice-cinemanami.hatenablog.com - コマンダンテ沼に嵌まった筆者が3月に書いた1万字ごり押し記事

みなみのしまは応援ビデオレターを寄せた後、実際に会場にもやって来て2分ネタを披露してくれました。実際に当時の作家さんが控えていて虎視眈々とネタを見つめているという仕様。最初何故だか古語口調が乗り移っていてただの関西弁も覚束なかったライチ三島さんと、やたらお腹ぽんぽこりんで「う〜〜〜〜〜〜パイナポー!」のくだりで「10kg痩せる」という待ち受け画面がちらついてしまったパイナポー南條さんが*12とてもよかったです。

×~ダメ~ (初回限定盤)(DVD付)(ジャケットA)

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——来た人たちだけ分かるネタ

 

幕間:5分の換気タイム

ここで5分の換気タイム。終わりのところでブザーが鳴る代わりに南條さんの会場向けアナウンスが聞こえるという仕様でした。回しの南條さん・ネタ書きの三島さんで上手く役割分担してるんだよなあと思いながら聞いていました*13。「仙台は北の国じゃから寒いと覚悟して参ったのに暑うござりまするな!」と仰っておりましたが、これはもう遅れてきたGWです(笑)*14。本当にお日柄も宜しく、新緑の仙台に足を運んでいただくことになりよかったです!

 

後半

ネタ④「小学生の頃」

違います。

www.youtube.com - 多作&供給過剰過ぎて何をしてもちらつくコマンダンテ(実際ライブ中も何度もちらついた)

「小学生の頃」というのは漫才師的には本当に良くある題材で、だからこそ大体みんな通る道なのですが、すゑひろがりず版が観られて良かったです。応仁の乱やら出島やら「#藤原多過ぎ問題」やら出てくるネタを観ながら、すゑひろがりずは「狂言」と銘打って、ひとつの時代に絞ったネタをしなかったのがよかったのかな、と思いました。「昔風」だからこそ、平安時代をネタにしても、江戸時代や戦国時代をやってもいいし、だからこそネタでどんなにいじり倒しても、年代違いでぶっ込んで行っても「"風"だからいっか!」となるわけです。そしてその背景には義務教育で学ぶくらいの日本史という共通理解がある。中学時代に貰った資料集に書いてある話なら何でもネタになります。これがもし「戦国時代コンビ」としていたら、すゑひろがりずは「不器用なコンビ」なので、どこかで首を絞めてしまっていたでしょう。でも、狂言にしろ、「何も合っていない場所がある」からこそ良いのです。この芸風、はまって本当によかったですね。これからも推します。

www.youtube.com - 時代とっちらかってる系のいい例

 

アルプス一万尺』のくだり、三島さんこれダメなんだろうな〜と思っていたら本当にダメでめちゃめちゃ笑いました。ネタの途中なのに南條さんに本気でツッコまれていました。南條さんは「これ速い方が絶対面白いのよ!」と仰っていましたが、ゆっくりの方が三島さんの三島さん感があってより良いような気がします。台詞もゆっくり聞けるし……

www.youtube.com - 三島さん手遊びも下手編(2:00〜)

 

※どうでもいい話:三島さんの「ピッカピカの♪お・て・ら♪」に南條さんが「いやそれ金閣寺!」とツッコんでいましたが、仙台公演なので、M-1の時みたいに「いやそれ中尊寺!」とツッコんだ方が面白かったかもしれません。(中尊寺はお隣岩手県平泉町にあります)。あとは「三島くんが見てくる!」って告げ口されたの本当に不憫で笑いました。相方もフォローに苦しむわ。

www.tokyo-sports.co.jp - 結構泥棒顔だからなあ……げふんげふん

ネタ⑤「ダンスダンスレボリューション

すゑひろがりずの鉄板営業ネタ・ダンレボをここで投入。このネタは三島さんに小鼓が渡るのも南條さんの身体能力観られるのもいいですよね。個人的にはインドネシア営業できちんとウケたというのがめちゃめちゃ好きなエピソードです(笑)*15

 

冒頭、南條さんから小鼓を受け取った三島さんが一言、「おぬし、紐の結び方変えた……?」。もう会場大爆笑です。分からない人は「タモリ倶楽部 すゑひろがりず」でぐぐってください。その後「持ち方ちゃうねん、ここでこうやって、ここの紐にこの指かけるんや……」と指導する南條さんに会場から更に笑いが飛びます。

www.tokyo-sports.co.jp

 

ここで「結成拾周年全国行脚」なので気合いが入ってしまった三島さんが、いつもと違って2マス分入れ替えるという暴挙に。大丈夫なのか?!と思ったら案の定の結果で会場もほっこりしました。つくづくこういうキャラも知られてきたところがよいんだろうなと思います。最終的に何にしたのか本当に忘れた三島さんが「やぱん!」と叫んだのは本当に意味が分からなかった。何故オランダ語?(笑)*16

 

ところで会場から飛んできたお題は「七夕」でしたが、おふたりとも「まだ時期早いじゃろ!」という反応で、意外に仙台七夕って知名度低いんだよな〜というのを感じました。関東まで行けば平塚七夕があるしで*17、関東以南での知名度って意外と無いもんなんですよね……おふたりとも大阪出身なので知らなくてもおかしくはないと思います。

 

幕間ムービー②:ご当地がりず検定後編

ここで後編がインサート。先述の通り次の記事で出します。

 

口上・ラストネタ⑥

ムービーの後、再び毛氈が敷かれてご口上に。南條さんの「次が結びの一番でえむのわん(=M-1)並みに懸けておりまする!」との言葉に期待が高まります。もうこれで最後か〜、名残惜しいなあ……と思ったところで……

 

南條「さてもさても、(今日のお日柄は)ムラムラして……」

www.youtube.com - 鶴光師匠の顔がめちゃめちゃいいんだよなあ

まさかのwwwwwwwラストにおてんがさまwwwwwwwwwwww

もう上手からTE○GAを持った上様の手が出た瞬間に大爆笑です。NGK公演のレポートによるとNGKでもラストはおてんがさまだったらしいです。なんちゅうものをNGKで!(笑)

 

上様の舞に引き続き、南條殿の「某は専ら右手のみにござりまする」の後、南條殿から「童をお連れの方はここから先耳なり目なり塞いで……」というご忠告が。みんな気付いてたけど最初の和風変換でランドセルガールいたよね? もう大分手遅れだけど!

 

このネタは不遇の時代を送ってきたすゑひろがりずにとって、ネットテレビではありますが、ごく初期の分かりやすい成果だったのではないかと考えています。そういうネタを最後に持ってくるこの構成。そして、「師匠になりたい」ゆえに下ネタを避けてきた最近において、ここでラストにこのネタを持ってくるというあれ。局番効果でかわいいとか何とか色々言われている今に対して、ほんまの俺らはこうや!と言ってるのかもしれないなという気持ちもちょっと過ぎったりします(笑)。会場はやんやの大喝采で、ライブは無事成功、幕引きとなったのでした。

 

エンディングムービー・トーク

おてんがさまに引き続いてエンディングムービーのスタッフロール。マネージャーとしてくわじまさんのお名前が出たところで、同じ地元の方が推しをマネジメントしてるんだなあと思ったら不思議な気持ちになりました(くわじまさん公演関連投稿その123)。バックミュージックが浜田省吾の『MONEY』なのも憎い演出です。三島さんが大宮夜の部で『MONEY』を歌いつつ営業したから今があるのかもねえ*18

Money(live / 2011)

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ラストは公式グッズの紹介とフォトセッション。記念Tシャツを袖に置きに行くところすらシャッター切られて「こんなとこまで撮られる!」と叫ぶ南條さん(笑)*19。舞台の左から右までぐるりとカバーしつつゆっくり応じてくれました。最後には南條さんが「もうええやろ!(笑)」と言うくらい、鳴り止まないシャッター音でした。なお筆者の撮った写真はお約束のように正面編がありません! 動画にすればよかったです!

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エンディングフォトセッションにて

追記:エンディング後、前説を務めたサンタモニカのおふたりが再登場し整列退場へ。開演は13時、階段を降りる頃には14時45分でしたので、総尺は90分のライブだと思います。

 

おしまい

ということでコマンダンテロングロングダイマ記事並みに書いてしまいましたがこれにておひらきです。次回は2年後くらいにまた結成拾弐周年全国行脚で来てもらいたいなと思います(「拾壱はすゑひろがらないのですきつぷしました」とか言ってほしい)。それとコロナさんが収まったらちゃんと大宮行きたいです。元々グランジファンの筆者は犬の心大宮セブン時代を思い返して隔世の念があります!

 

別の方のレポートもありましたのでご紹介しておきますね。

mayamayan.hatenablog.com

今回のツアーのグッズはこちら萬屋すゑひろがりずで購入できます。会場での物販が無かったので、帰りに寄った本屋で日めくりすゑひろがりずを探したのですが(金欠だったのでまだ買ってない)、時期が時期過ぎてカレンダーコーナーすら無かったというよく分からないオチが付きました(?)。

www.yorozuya-suwehirogaris.jp

【日めくり】すゑひろがりずのまいにち寿!! ([実用品])
 

 

次の記事は地元民によるご当地和風変換の元ネタ解説です。 宜しければこちらも是非に〜

関連:すゑひろがりず / 南條庄助 / 三島達矢 / すゑひろがりず結成拾周年全国行脚~諸国漫遊記〜 / 仙台 / 電力ホール

*1:若手芸人と大御所合わせて4〜5組で年1回地方公演とかありますよね

*2:LED→半導体と連想して東京エレクトロンかな?と思いましたが、どうやらアイリスオーヤマらしい。確かに昔はペット用品のイメージだったわ……

www.businessinsider.jp

*3:エレベータホールの先にホール自体のホワイエがあるが、キャパが1,000人あるのに、開場まで狭いエレベータホールで待たなくてはならない&そのホールに1,000人分のキャパがない

*4:仙台は札幌と東京に程良く近いせいで「5大都市ツアー!」で絶対福岡/広島に負けてハブられる悲しい都市です。「○大都市ツアー」で地元来ると思ったら「頑張って札幌か東京行ってな!」という仕様だったことが何度あることか

*5:ちなみによしログのこの話は三島さんのTwitterによると2017年だそうです

*6:ヴィジュアル系バンド」→「おしろい塗りたくりお囃子集団」だったかと。珍しくまともに(?)はまっている。

*7:南條さん自身も繰り返し言及していますが、アンケート企画もじっくり考えて答えを出したいタイプで、即興の答えは結構苦手なようです。実際相方の瞬発力をかなり買っているらしい。

youtu.be - 瞬発力無いねんの回

*8:分からない方はネットで2021年1月23日回のANN0をお聴き下さい。

www.youtube.com

*9:サンタマリア号は世界史上も有名な船ですが(コロンブス世界一周の旅の船)、おふたりは大阪出身なのでこっちを想像しているのではないかと思います☞

www.kaiyukan.com

*10:南條さんも小鼓をどこで投入すればいいのか分からず苦しんでいた話をテレビでしていました。入れればうざがられるけれど、入れないと芸風が分かられないから「なんで?」と言われると。正直テレビ出演が増えた頃、局番のあの感じを理解せずに起用したテレビマンたちが、すゑひろがりずという食材を上手く料理できていないなあ、という回は何度もありました。芸風を覚えてもらう期を超えて、やっと丁度良い案配に辿り着いたのでしょうね

*11:もっとも、先日テレビ埼玉の『いたくろここなのオンとオフ』にコマンダンテが出演し(5月3日回告知)、どうやらコマちゃんはよしもと的に「次に売りたいライン」に入ったらしいことが分かりました。この番組はすゑひろがりずが局番で注目される前から始まった番組で、人見知りのレギュラー3人に対して、おめでたい芸人・すゑひろがりずが唯一の陽キャとして登場するという構成になっています。……「分かりにくい漫才」のコマちゃんは陽キャになり得なくないか? この番組が陰キャ祭りになってしまうけどいいんだろうか?(因みに仙台は遅れネットなのでまだコマンダンテ登場回を観られておりません!)。

*12:「10kg痩せる」のくだりが分からない人はこの動画を観て下さい。先日出演した『やすとものどこいこ!?』で本当に待ち受けが「10kg痩せる」なのが見えて筆者は死ぬほど笑いました。

www.youtube.comところでムービー観てて思ったことなのですが、あのアロハシャツにあの髪型なの、まるで似合ってなくてクソほど笑いました。今だとめちゃめちゃ似合ってるのに……(笑)。

*13:なお、いつも回さないふたりでやってしまったが故にぐだぐだになったのがタモンズ・安部ちゃんと三島さんのお笑いバックスシャッフルトーク回です(笑)。☞

www.youtube.com

*14:仙台の春は不思議なもので、4月の終わりくらいまで雨だなんだで寒い日が続き、GWだけ急に空っ照りの夏みたいな天気が続いて、その後また急に寒くなる、というのが常なのです。今年のGWは不思議にぐずついた天気で、全然暖かくもならなかったのですが、もしかしたらライブの日を良い天気にすべくGWが遅れてきたのかもしれませんね

*15:実際の映像。インドネシア語学科卒業の南條さんがインドネシア語と英語で回して司会をやっています。みなみのしまの「今ハワイ住みます芸人やってます〜」が強ち嘘じゃなさそうでどきどき……

www.youtube.com

*16:オランダ語で「日本」は"japan"(ヤーパン)です

*17:もっとも平塚の七夕は仙台七夕を基にしているのですが

*18:先日放送された『アメトーーク』の大宮セブン回にて、三島さんが大熱唱する姿が紹介されていましたね。因みに『MONEY』が大好きな三島さんは局番でも大熱唱しています。

www.youtube.com

*19:そう言えば今回も南條さんは「気持ち悪し!」と言いがちな公演でした! きしょしから脱却したけど結局気持ち悪しに戻っている南條さんです!

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