ちいさなねずみが映画を語る

すきなものを好きなだけ、観たものを観ただけ—

子どもの心を取り戻せ - 映画『メリー・ポピンズ リターンズ』

メリー・ポピンズが帰ってきた。見事なまでに帰ってきた。🌂

日本では今年2月に公開された『メリー・ポピンズ リターンズ』。1964年に公開され、ジュリー・アンドリュースにアカデミー主演女優賞をもたらした傑作ミュージカルの、実に54年ぶり*1となる続編である。主演のメリー・ポピンズをアンドリュースから引き継いだのは、『イントゥ・ザ・ウッズ』でディズニー・ミュージカルデビューしていたエミリー・ブラント。また、前作のバート(演:ディック・ヴァン・ダイク)に相当する役には、『ハミルトン』『モアナと伝説の海』を大ヒットに導いた、歌って踊っておまけに曲まで書けるミュージカル界の天才リン=マヌエル・ミランダを迎えている。公開から2ヶ月も経っている作品を今更、という感じもするが、敢えて今だから書ける話をしていきたいと思う。

www.youtube.com - 「メリー・ポピンズが帰ってきた!」ひゅー!

 
 
!!! SPOILER ALERT! SPOILER ALERT! SPOILER ALERT! !!!
※この記事には前作『メリー・ポピンズ』のネタバレ含みます※
 

*1:日本での公開は2019年2月1日だが、北米公開は2018年12月19日

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つべこべ言う奴は吹っ飛ばせ - 映画『キャプテン・マーベル』

ブリー・ラーソン主演、MCUフェイズ3の鍵を握る待望の一作、キャプテン・マーベル』"Captain Marvel"('19)を観てきた。『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』('18)で衝撃のラストを迎えてから1年、ユニバースを救う鍵を持つのは彼女だと言われ続けてきたわけだが、果たしてその真相や如何に? というわけで、今回は初回からネタバレ考察でお送りしたいと思う。

www.youtube.com - 日本語版はこちら☞ディズニー・スタジオ公式*1

 

!!! SPOILER ALERT! SPOILER ALERT! SPOILER ALERT! !!!

 

www.instagram.com - プレミア上映より

*1:日本語版、初っ端彼女が言う"It's hard to explain."(説明が難しいの)を思いっきり「思い出せないの」と訳し間違えていて(故意な気もする)少し気に入らない

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これが真の終わり、ボラプボーイズの旅路 - 映画『ボヘミアン・ラプソディ』

今度こそボラプの賞レース記事最後である。😭

このカテゴリの記事を本当にもう書けないのかなと思うと何だかさみしい。思えばこの映画の記事は、ここで打ち止めにしようと思っては追記、思っては追記、長くなりすぎて別記事に分割……という感じで、気付けば20記事以上になっていた。こんな風になったのも、演者たちが映画で得た繋がりを大切にし、折に触れ楽しい旅路を公開してくれていたから。また、クイーンにとって日本は特別な地であり、ジャパンプレミアが組まれたことも大きかっただろう。本当に素敵な時間をありがとう! というわけで最後は感傷的なものなんてどこにも無い*1ベンハとマッゼロさんのおふざけ集である!(ë)

www.instagram.com

*1:後から分かるけどそんなことはなかった

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賞レースの余韻を引き摺るグウィリム・リー - 映画『ボヘミアン・ラプソディ』

筆者の中でも終わる終わる詐欺状態になっている気がしないでもない映画『ボヘミアン・ラプソディ』特集。先記事に続いて、「旅の終わり」となったオスカーを特集したいと思う。

今回取り上げるのはブライアン・メイ役が「本人やろ」と話題になったグウィリム・リー。オスカーのためLA入りして以来、ブライアン・メイもびっくりのインスタ更新頻度を見せており、「ちょっとそこまで似せないでも」状態である(笑)。どうやら賞レースの終わりが寂しかった様子で(アレン・リーチがインタビューで話していたのと同じように)、オスカー関連で10件近く投稿していたので、こちらをご紹介。

mice-cinemanami.hatenablog.com - 前の記事

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終わらないでくれ、ボラプボーイズの旅路 - 映画『ボヘミアン・ラプソディ』

このカテゴリの記事をもう書けないのかなと思うと何だかさみしい(祝!長くなったので3分割します!!!!!)。というか演者自身もそう言っているので、ファンだけの話ではない。

第91回アカデミー賞が終了し、長い賞レースシーズンが終わりを迎えた。映画『ボヘミアン・ラプソディ』は、公開前の絶不に絶え、技術系3部門制覇にラミ・マレックの主演男優賞という素晴らしい結果を残した。今回はそんなボラプボーイズ+ルーシー+クルー陣の旅の終わりを特集したい*1

gqjapan.jp - 素晴らしいインタビューだった……!彼のアイデンティティと仕事との関係にまで踏み込んでいてすてき

www.instagram.com - 素敵な写真!

*1:因みに長くなりそうだったので、予めグウィリム・リー、ベンハとマッゼロさんの分は切り分けてある。後に別記事公開予定。

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司会者不在の穴を見事に埋めたクイーン+アダム・ランバート - 第91回アカデミー賞

今年のアカデミー賞は、30年ぶりに司会者不在で実施された異例のもの。当初はきちんと実施できるのか不安視されていたが、蓋を開ければすっとこどっこい、前年より視聴者数が伸びるという見事なものだった*1

そんなオスカー当日、受賞者やプレゼンターがスピーチで様々な主張をしたこともハイライトとなったが、映画音楽を愛する筆者としては、ひねくれ者らしくパフォーマンスの方を特集してみたいのである。

rollingstonejapan.com

*1:元々各賞の発表時には、司会と別にプレゼンターが選出されるので、司会者不在でも何とかなると言えばそうなのだが

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