ちいさなねずみが映画を語る

すきなものを好きなだけ、観たものを観ただけ—

#NHK杯2020 ざっと振り返り

フィギュアスケートNHK杯が終わった。最初はあんまり観る気がなかったのだが、いざ放送されていて暇があると見入ってしまい、結局ほぼ全部真面目に観ていた。今年はCOVID-19のせいで大分異例の大会だったものの、いいものを見せてもらったと思う。

www3.nhk.or.jpNHKプラス配信ページ:https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2020112815506?playlist_id=c0f76016-1d17-441c-a658-5314bf778f08

——今週のお題「感謝したいこと」

 

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異例の大会ではあったけれど

2020年という年は最初から最後までCOVID-19に振り回された年だった。去年の年末に武漢で変なウイルスが流行りだしたらしいと聞いたのが遠い昔のように思える。知らない内にフィギュアも新しいシーズンが始まっていて、グランプリシリーズ; GPSも今回のNHK杯で最終戦だ。

 

こういう事情もあって、今年のGPSは大分特殊な状況になっている。まず得点は全て非公認スコアだし、出場者にポイントが与えられることもない(つまりは世界ランキングに影響しない)。出場できる選手は、開催国出身、開催国か近隣国に拠点、のどちらかが必要で、例年のように2戦出ることはできない。結果として今回のNHK杯も、海外選手で出場したのは韓国のユ・ヨン(女子シングル)のみで、他は全員日本選手だった。おまけにペアも開催できていない(日本の三浦/木原組はカナダでエントリーしていたのでそもそも出場選手がいなかった)。

 

普段なら6戦あるGPSも、カナダとフランスが中止になり、全4戦だった。カナダに拠点のある宮原知子にペアの三浦/木原組、スイス(ランビの地元)に拠点を置く宇野昌磨紀平梨花もそれぞれエントリーしていたが、結局演技を観ることはできなかった。またトロントで練習する羽生結弦も、日加どちらでも万全の体制で出場できないこと、ファンの移動に伴うリスクなどをあげて欠場した(声明PDF)。つくづく彼らの欠場(というか参加不可?)は残念である。

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そういうわけで、NHK杯なのにさながら国内戦というような様相を呈していたのだが、なかなか色んなドラマがあったので、ざっとだけ振り返っておきたいと思う。

 

※ジャンプの凡例

A アクセル / Lz ルッツ / F フリップ / Lo ループ / S サルコウ / T トゥループ

 

 

女子シングル:遂に3Aを実装した樋口 vs 爆走2Aカオリックス

端的に言うと、わかばちゃんで泣いて、カオリックスで爆笑して、まいちゃんの天使ぶりにまた泣いた。ドラマしかねえ。

 

わかばちゃんが遂に国際大会3Aジャンパーに

樋口が遂に国際大会で3A(トリプルアクセル)に成功した。長年彼女の挑戦を見続けていたけれど、ここぞというところで失敗も多かったので、素直に嬉しい。ちょっとこらえた感があったけど、でも成功は成功なのでよしとしよう。

 

フィギュアスケート解説者として活躍するジャッキー・ウォン先生が分かりやすいまとめを作ってくれていた。この流れにやっとわかばたその名前が載って嬉しい。これはリアルタイムで観てて普通に泣いた。

 

彼女が中学時代に初めて全日本に出て来た時、闘志むき出しの言葉が生意気だなと思ったこともあったけれど、それは内に秘める激情の裏返しだった。(ジャンプの)軸が太くしっかりしている選手なので、豪快な3Aも似合うだろうなとは思っていたが、早い時期から挑戦の話は聞こえつつも実戦投入は……という状態だった。そうこうする内に3Aは紀平の代名詞になってしまうし、当確と言われていた五輪代表はニューフェイス(当時)の坂本にかっさらわれてしまうし、昨季は足の甲の怪我でジャンプもまともに跳べず、GPSも欠場……こういう苦しみを知っているだけに、彼女が遂に3Aを武器にしたのが嬉しくてならない。今年は2年ぶりに出場するはずだった世界選手権も中止になり*1、悔しさもあったと思うが、代わりにいいこともあったんじゃないかなと思う。

 

フリーのポエタのステップ、彼女らしさが存分に溢れていてとてもすてきだった。昨季から食事管理して身体を大分絞ったというけれど、いい方向にはまっていてよかった。

 

樋口が3A実装しても勝てないカオリックスのえぐい2A

そんな樋口を抑えて優勝したのがカオリックスこと坂本花織*2。かおちゃんの2A、いつ観ても幅がえぐい。多分世界最高なんじゃないかと思う。蓋を開けてみたら非公認ながらフリーは153点で、樋口には30点近い差を付けての優勝だった。点が出た時に「うぉ〜!」と叫んでいた姿には、平昌五輪を決めた全日本のフリーが思い出される*3。確かに樋口もジャンプが2本抜けていたけれど、そういう問題じゃないくらいカオリックスの演技は凄かった。

 

オリンピックシーズンに印象的な『アメリ』を滑って以来、彼女は振付師のブノワ・リショーと蜜月を築いている。フリープログラムは昨年から持越の『マトリックス』だ。リショーも初めてGPSで金メダルを獲得した彼女に賛辞を送っている。

五輪シーズンに鮮烈なデビューを果たしながら、昨季は同じリンクで滑る三原舞依の休養、更に自身の怪我もあって、どこか精彩を欠いたシーズンだった。リショーの振り付けた『マトリックス』も、怪我明けのシーズンに難しい振付は滑りこなせておらず、ばたついた印象でしかなかった。プログラムを持ち越した分、滑り込んで自分のものにできたのだろう。こんな中でもいいこともあるもんだ。

 

優勝インタビューもいつもの神戸人炸裂。かおちゃんはこういう性格なので、演技も何か笑っちゃうんだよなあ*4。にやつき過ぎてきっと園子先生辺りに叱られてるんだろうと思う。初優勝おめでとう〜!

www3.nhk.or.jp - 終始にやにやが止まらないかおちゃん

天使・三原舞依が戻ってきました

ほんとはジュニアながら台乗りした松生さんとか 4Sぶっこんできたかわかわの(山下)真瑚ちゃんとか触れるべきなのだろうが、割愛してこちらの話をしようと思う。皆さん、天使・三原舞依が戻ってきました。お帰り、まいちゃん!

 

持病の悪化もあって去年1年間休養していた三原舞依が、本格的に競技へ戻ってきた。実際には先日近畿とか西日本で滑っているけれど、テレビで観られる試合は本当に久々なので嬉しさしかない。去年げっそり痩せてしまった姿を観ていたのでかなり心配していたけれど、少しほっそりしたかなくらいまで戻してきていてよかった。こんなに沢山の人に拍手されたら、泣いちゃうよね。

 

相変わらず彼女のビールマンは本当に美しい。シーズン最初ではジャンプの構成も落としていたようだが、今日はきっちり3-3も組み込んでいてよかった。やっぱりあなたがいないとかおちゃんは駄目なようです(笑)。またふたりで切磋琢磨してね!

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男子シングル:最早ゆまちと呼べない鍵山さん

相変わらず爆走し過ぎの友野さん

意外に友野にとっては世界選手権で初出場5位を記録した年以来のNHK杯だったらしい。相変わらずスケーティング爆走で笑ってしまう。何なら失敗したジャンプは回りすぎか早過ぎのどちらかな気がする。実際解説の本田にも、フリー冒頭の2T(←4T予定)に関しては飛び急いでる感じでしたね、と冷静に突っ込まれていた。4回転も跳べるはずなんだけど、実際のスピードと本人の踏切のタイミングが絶妙に合ってないのかもしれない(とここ数年ずっと思っている)。でも今日の4Sは上手く嵌まっていた。3A抜けと2F+2Tでザヤって0点なのは勿体ない*5

 

フリーの『ムーラン・ルージュ』は2シーズン目だが、「ロクサーヌ」に合わせたステップとか、最後のコレオとか、スケーティングに関しては凄くよかった。本田がちらっと言った通り、最後のコレオでプログラムがぴりっと締まったのでよい収め方だったと思う。このサントラはフィギュア界では大分人気で、平昌のテサモエはじめ色んなスケーターが滑っているのだが、友野の「ロクサーヌ」も名演のひとつだと思う。思えば彼が世界選手権初出場5位を叩き出した年も、真っ赤な衣装で見事な『ウェスト・サイド・ストーリー』を滑っていたっけ。

ムーラン・ルージュ (字幕版)

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友野は友野で、現役時代から自ら振付も行っていたことで知られる元シングル選手のミーシャ・ジーと蜜月を築いている。ショートも持越プログラムだったが、そこはかとなくジーの香りが漂うプログラムで、しかも去年よりその香りが増していて結構好きだった。ショートは最初の4T+2Tでステップアウトしたくらいで、4Sも大分クリーンに決めていたので、全日本でもっといい演技見せてくれるんだろうなあと思う。

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ちなみに素顔の友野はラーメン大好き友野さんだし、普通に関西人です。そう言えば地元だったね……!

 

かつての羽生を彷彿とさせる鍵山くん

彼の優勝なのだが本当にどこを切り取っても素晴らしさしかない。フリーは3Lz(3→1)Loだけ抜けてしまったけれど、あれは全盛期のおザギ(ザギトワ)だって失敗する難しいジャンプなんだから仕方がない。4回転もスケーティングも、彼の柔らかい膝が存分に活かされていた。スピンのポジショニングも本当に綺麗だと思う。

 

こういう特殊な状況下だが、GPSデビュー戦初勝利は2013年のハンヤン先生以来、そしてNHK杯の10代チャンピオンは2011年の羽生以来なのだという。今日の鍵山の演技を観ていて、ああこうやって鍵山は羽生になり、羽生はまた髙橋大輔のようなポジションになるのだろうなと思った*6。その前には勿論本田→髙橋大輔→羽生結弦というオリンピックマーチがあるわけで*7、鍵山もいずれ五輪で沸かせてくれるのかなと期待している(実際本人も五輪を目標にしているし)。

——鍵山くんなんかちょっと坂本九に似てるよね

 

インタビューでも父・正和さんについて触れられていたが、実は彼は元々男子シングルの選手で、オリンピックにも2度出場している*8。2018年に病に倒れ(詳しいことは明かされていないが脳卒中だと思う)、去年は麻痺が大分残る中で試合に同行していたので、あれから1年、リハビリも大分頑張られたのだなあと思う。

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そう言えばショート、3Aがすっぽ抜けてしまって、親子ともどもあちゃーってしてるの思いっきり抜かれていた。お互いがお互いを信頼している故なんだろうなあ。フリーの得点発表後優しそうににこにこ笑う鍵山父を観て、多分この人が1番嬉しいんだろうなあと微笑ましく思った。

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今大会には同学年でしのぎを削ってきた佐藤駿も出場していた。今季はどうもジャンプの調子が悪いようだが、ジュニア時代「あいつが4回転跳べるなら僕だって跳べる」とお互いに切磋琢磨してきた仲なので(実話)、お互い本調子でガチンコバトルするのがまた観たいなあと思う。

 

怪我明けを差し引いてもけしからん刑事

けしからん言うても非難じゃない。賛辞の方だ。

 

フリーは3Aが2本すっぽ抜けてしまったりちょっとジャンプが残念だったが、相変わらずこの人のスケーティングはけしからん。いや、長い手足を活かしたステップは今年も大変見応えがあった。けしからん(褒めてる)。N杯まで全く知らなかったのだけど、実は右脚の膝を痛めていて、シーズン前の滑り込みも充分ではなかったのだという。それでもハンス・ツィマーの "Discombobulate"(ダウニー版『シャーロック・ホームズ』より) にのせたフリーは、曲の緩急を上手く表現したよいプログラムだった。4回転がもっと安定すればもう少し上の順位もコンスタントに取れるのだろうなあと思う。

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Discombobulate

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そう言えばデカくん、家事がやたら得意だったり、デュエルマスターだったり、遠征先で同室の宇野に延々と『前前前世』流されたり*9とか色々面白い話あるのだけれど、今年は演技後の投げ込みもないからネタが上がってこなくて悲しい……

 

アイスダンス:3組それぞれに良さがあり

※201224事実誤認を訂正しました。

今年はペアがなくなってしまったので、カップル競技はアイスダンスだけだ。満を持してかなだいこと村元/髙橋組が国際大会デビュー。昨季は小松原さんの脳震盪の影響で欠場したTeam Kokoが、コレトさんが日本人になってから初めての国際大会。そして2シーズン目のりかえいこと深瀬/張組がNHK杯デビュー。それぞれにそれぞれの良さがあるスケーティングだった。そして今年は全日本でカップル競技が開催されないので、これは実質的な全日本選手権でもある

 

※201224追記:本年の全日本選手権で開催中止となるのはペアスケーティングのみであり、アイスダンスは例年通り実施されます。上記の事実誤認につきまして打ち消し線ならびに訂正を追加しました。コレトさんの帰化により、Team KoKoが「小松原美里・小松原尊(たける)」組となって初のエントリーです!

笑顔がチャーミングなおしゃべりりかえい

まずはりかえい。解説でも大分言われていたけれど、本当にいつもふたりで喋っている仲良しコンビ(笑)。深瀬の笑顔がとてもチャーミングで、演技中もそれ以外の時も彼女の笑顔に吸い込まれてしまう。RD; リズムダンスの『ラ・ラ・ランド』も笑顔はじける演技だった。

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ラ・ラ・ランド(字幕版)

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  • 発売日: 2017/05/26
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FDはRDと打って変わって大人な印象の滑り。見応えのあるリフトも披露していた。でも演技が終わったら深瀬の笑顔がぱあっとはじけて可愛かった。

 

 

オフアイスの練習成果抜群のTeam KoKo

そしてTeam KoKo。昨季は小松原さんの脳震盪の影響で欠場してしまったので、2年ぶりのNHK杯だった。いや、ちーむここのツイズル格段に上手くなってない? コレトさんも身長があるので、リフトが見応えあってとてもよかった。オフアイスのトレーニングの成果抜群じゃありませんか。

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Team KoKoは結成5年目、今回出場の3組の中では最も長くカップルを組んでいる。始まる前のインタビューで、小松原がうちは1番長いので、というようなことを話して、揺るぎなき自信を覗かせていた。奇しくも今回はコレトの帰化が認められてから初の大会。こういう状況下とはいえ初のGPS勝利、そして(コーチ共々)思い出のあるアリーナでの優勝とあって嬉しさもひとしおではないかと思う。

 

実はTeam KoKoはふたりとも、競技のために代表国を渡り歩いてきた選手同士だ。コレトは元々アメリカ人だが、韓国・ノルウェーと代表国を移して小松原と組んだし、彼女は彼女で一時期イタリア代表として滑っていた。そんな彼が、小松原と出会って夫婦となり、日本代表としてこれからも滑り続けるために日本国籍を取得してくれたというのは、いちフィギュアファンとして感謝しかない(まあそもそもオリンピックの国籍縛りがおかしいっちゃおかしいのだが)。フィギュア大国と言われつつも、日本は相変わらずカップル競技の育成に苦しんでいる。練習環境も含め、カップル競技の地位がもっと上がればなあと思うばかりだ。

 

かなちゃんを引き戻してくれてありがとう - かなだい

そして最後にかなだい。FD、ツイズルで髙橋が転んでしまったのだけ勿体なかったけれど、意外とよかったなというのが第1印象だ。リフトももうちょっと危うい感じかと思っていたけれど、思ったより安定感があった。ここから数シーズン滑り込んだらもっともっとよくなっていくのだろう(北京五輪を目指すと明言してくれたし)。このカップルは「あの髙橋大輔がアイスダンスへ転向!」というのばかり注目されていたけれど、実のところ筆者としては、かなちゃんをアイスダンスへ引き戻してくれてありがとう、というのが正直なところだ。

 

クリス・リードの追悼記事でも書いたが、かなクリは日本のアイスダンス界においてひとつの特異点だった。五輪シーズンだったことを差し引いても、あの年四大陸選手権でアジア初の表彰台に乗ったことはひとつ特筆すべきことだろう。そんな彼女が突然かなクリを解散し、引退なのか何なのか明言しないまま、実質的な休養に入ってしまったのはとても残念だった。

mice-cinemanami.hatenablog.com

 

話が大きく動いたのは、昨年あった宮本亜門演出の源氏物語を題材にしたアイスショーである。村元と髙橋はこのショーに揃って出演し、この時の会話が元で今回のカップル結成に繋がったのだという。元々村元のダイナミックな滑りが好きだったので、彼女がアイスダンスに戻ってきてくれて本当によかったと思う。髙橋だって簡単な道のりではないし、ふたりでTeam KoKoを越えるというのはまた難しいチャレンジだと思うけれど、でもそういうところを目指してもらいたいふたりだ。

 

追悼記事にも書いた通り、村元は本当に面倒見の良い姉御のような存在だ。今回の演技でも、競技の先輩として、髙橋へ常に声掛けしている姿が印象的だった。平昌五輪の時で、インタビュアーの質問にきょとんとしていたクリスへ、さらっと「こういう話だよ」と通訳してあげていたのが記憶に残っているのだけど、同じように髙橋のことも引っ張っていっているようだ。RDでは村元が少し気後れしているかなという印象もあったが、FDの『ラ・バヤデール』では伸びやかな美しさを見せていた。まだまだ先が楽しみだなあ。

 

——えっわたしこれ観たい……!

 

そう言えばN杯に合わせて、改めてクリス・リードの追悼記事が出ていた。日本のアイスダンスを長年牽引してきた彼には惜しみない賛辞が送られるべきだと思う。クリスの想いはきっとキャシーが伝えてくれる。

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コレトさんもさみしがっている

 

※投稿後追記:髙橋大輔のアイスダンス転向について、Team KoKoとりかえいの張睿中選手からコメントが出ていたので備忘録がてらスレッドを貼っておく。そう言えば小松原さんは岡山の後輩で、彼がアイスダンスに転向すると聞いて大喜びしていたっけ。

 

アイスダンスまとめ

解説をしていた賢二先生こと宮本賢二は、今回のアイスダンスの表彰式を見ながら、日本から世界トップのカップルが出る日もそう遠くはなさそうですね、と呟いていた。賢二先生の夢が正夢になりますように。今回は新型コロナ対策で表彰式のメダルかけもセルフなのだが、村元が髙橋にかけてあげたのを皮切りに、6人がお互いにメダルをかけてあげていて微笑ましい表彰式だった。

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そういえば賢二先生の解説、どこまでいってもただただジェントルで優しかったのだけど、RDの課題であるフィンステップについて、「あれ難しいですよねえ、僕も滑ってみたのですけどとても難しかったですよ」とさらっと言っていてちょっと笑ってしまった。どこまでも選手へ優しい方……

 

おしまい

あちこち割愛してしまったけれど今回はこれでおしまい。ざっとが長くね?とかそういう野暮なことは言わないでください(笑)。N杯の公式サイトなどで動画を見返すことができる。NHKプラスに無料登録すれば、本放送と同じ映像を1週間限定で観ることができるので是非……!

NHKプラス配信ページ(上手く埋め込みが出ない(笑))→https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2020112815500?playlist_id=c0f76016-1d17-441c-a658-5314bf778f08

 

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※201224追記:アイスダンス節冒頭の事実誤認につきまして打ち消し・訂正を追加しました。

関連:フィギュアスケート / NHK杯

*1:因みに2年前は五輪シーズンの世界選手権だったのだが、この大会で彼女は見事な『スカイフォール』で銀メダルを獲得している。あれ以来だったので筆者も大分楽しみにしていたのだが、おのれコロナだ

*2:フリーが坂本の『マトリックス』なので「カオリックス

*3:あの時は初めてフリーで140点台を出して、コーチ陣も含めて大はしゃぎだったのだ

*4:勿論凄すぎて爆笑してしまう

*5:「ザヤ-る」:同じジャンプを繰り返し跳びすぎることで、規定以上の回数跳んだジャンプないしこれを含むコンビネーションの得点が0点になること。エレイン・ザヤックが得意なジャンプばかり跳ぶプログラムで出場したことからできたルールのため、俗に「ザヤックルール」と呼ばれる。なお織田信成から「オダる」と呼ぶことも(この辺はむにゃむにゃ)。

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*6:これの凄いところは、羽生が出て来た時の髙橋大輔も、鍵山が出て来た時の羽生も、世界のトップを走っているということでしょう。しかも数年に渡ってトップであり続けているわけですし

*7:日本の男子シングルの五輪結果だが、2002年ソルトレーク本田武史が4位、2010年バンクーバーで髙橋大輔が3位(初メダル)、そして2014年ソチと2018年平昌で羽生結弦が2連覇という結果になっている

*8:インタビューで「お父様も勝てなかったNHK杯ですが……」と聞かれ、「え? そうなんですか?」ときょとんとしていたのが面白かった

*9:しかもこの話の面白いのは、宇野は普段流行の曲に全く興味がないのに、何故か『前前前世』だけはやたらハマってずっと流し続けていたらしい笑

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