ちいさなねずみが映画を語る

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長い時を経て再び動き出す事件 - 『監察医 朝顔』シーズン2第16話

3月1日に放送された『監察医 朝顔(フジテレビ月9) の第16話を観ました。予告編で祖父・浩之(演:柄本明)の急変が匂わされたので第14話的なことになるのかと思っていましたが、実際には朝顔先生のプライベートと仕事の両方で、止まっていた時が動き出す1話となりました。朝顔シリーズ前の記事はこちらの15話です。

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あらすじ

仙ノ浦で入院生活を送る祖父・浩之(演:柄本明)が危篤だと知らされ、岩手へ急ぐ朝顔(演:上野樹里)。主治医からここが山だと伝えられた朝顔は、歯の鑑定結果を伝えるべきか思い悩む。

 

一方横浜では、以前起きた一家惨殺事件の現場で、身元不明の男性が殺害されているのが見つかる。頬に付けられた創など遺体の状況も一致し、当日現場では一家惨殺事件の犯人によく似た男が目撃されていた。以前の事件で犯人を取り逃がしていたことから、野毛山署強行犯係の山倉係長(演:戸次重幸)と検視室長の伊東(演:三宅弘城)は、当時県警本部で初動捜査に当たっていた平(演:時任三郎)に助言を頼むのだった……

www.youtube.com - 予告編

 

!!! SPOILER ALERT! SPOILER ALERT! SPOILER ALERT! !!!
※この先には本編の結末に触れる記述があります※

 

 

続きはこちら☞☞☞

 

長い時を経て再び動き出す事件

どう見ても世田谷一家殺人事件を下敷きにした事件

先週終わりの予告の時点で気付いてはいたが、敢えて口に出さずにいた。でもやはりこの事件はどう見ても世田谷一家殺人事件を下敷きにしている。

 

ドラマの中の「三田村一家殺人事件」は、2011年のはじめに起きた事件のようだ。夫婦と小学校に上がる前の息子が自宅で惨殺され、全員の頬に十字の創が付けられていた。初動捜査で逮捕した人物は証拠不十分で不起訴となり、事件は未解決となる。現場となった住宅はずっと保存されていたが、何故かその中で身元不明の男性が遺体となって見つかり、頬に同じ傷が付けられていることが分かる。

 

事件の発生時期や遺体の状況などはまるで異なっているが、幼い子どもを含んだ一家惨殺事件であること、その自宅がずっと保存されていたことなどは、我々に世田谷一家殺人事件を思い起こさせるのに充分だ。この事件は2000年の年の瀬、それもほんの数日で21世紀、という日に起きたもので、夫婦と幼い子ども2人が惨殺されたことから世間に大きな衝撃を与えた。一方で、犯人は現場に多くの遺留物を残しながら忽然と姿を消しており、20年以上経った今でも未解決事件のままだ。現場となった住宅は、元々公園拡張のために取り壊される予定だったが、現場保全の一環として今でもそのまま残されている。

www.tokyo-np.co.jp

この事件で亡くなった妻の姉は、甥姪の名前をアナグラムにして、入江杏という名前で事件の悲しみを伝える活動を長年続けている。彼女の本はどれも妹家族を失った深い悲しみから生まれたもので、長い月日が経っても決して癒えることはないのだろう。彼女は絵本作家として『ずっとつながってるよ―こぐまのミシュカのおはなし』という絵本も出していたが、今では絶版になってしまっているようだ。昔あの本を見てはっと思わされたのを思い出すが、もしかしたら街の図書館にはあるのだろうか。

 

(ところでドラマ中で、保存されていた家に犯人は何故入り込んで遺体を遺棄できたのか分からないのだが、そこはドラマなので突っ込むのは野暮のようだ……)

 

頬に付けられた十字の創

この事件でもうひとつ鍵となるのが、被害者の頬に付けられた十字の創である。丁度良く実家から椎茸を貰っていた丸屋さん(演:杉本哲太)が再現していたが(何とも美味しそうなどんこだった)、遺体の傷は単なる切創ではなく、わざわざナイフで頬肉を切り取って作られたものだった。頬の創については一家惨殺事件でも平(演:時任三郎)が違和感を覚えており、写真を元に再鑑定が行われることになる。(☜実際筆者も今なら写真から再現出来るな! と思ったりした)

——どんこおいしいしゅき〜🤤(心の声)

 

遺体に付けられた「キズ」がどんなものなのか分類することを創傷分類と言うが、これは法医において初歩であり最も重要なものである。たかがキズと思われるやもしれないが、その創傷が鈍か鋭か、どれくらいの長さがあるのか、創の中で架橋があるのかないのかで、成傷器の種類が推定できるなど、大きな情報源となる。ドラマの中でも高橋くん(演:中尾明慶)が説明臭い台詞をほいっと投げていたところだ。最近はあまり出題されなくなったが、創傷分類は医師国家試験にも突然出て来たりする(104B43など)。

 

筆者も復習してそうだったか、と思ったが、一応「創」(そう)は皮膚の連続性が絶たれたもの、「傷」(しょう)は連続性が保たれるもの、という分類があるらしい(南山堂『法医学』61-62頁)。単に長さや深さを測るだけでなく、創縁(キズの周り)が鋭か不整か、創端が鋭か鈍か、創口(キズの入口)を覗いてキズの中が平滑なのかそうでないのかを見ていく。

鋭利な刃物を使った場合、そのキズは刺創切創になることが多い。刺創は刃物を突き刺したもの、切創は切りつけたもので、どちらもすぱっとした鋭利な創になりがちだ。刺創は刃物の形が創として形取られるので、成傷器を類推するヒントが多い。一方、鋭利な刃物でも、斧や日本刀など重めの武器を使うと、切創的な要素もありつつも、創縁に表皮剥脱を伴ったりキズがdullになったりと特徴的なものになる(割創)。また、金槌で殴りつけられたり、骨のそば(頭や四肢など)をひどく打ち付けると、どことなくなまくらなキズ、挫創になる。こういうキズは交通事故で車に引き摺られた時にも出来がちだ。たったひとつのキズでも、馬鹿に出来ないくらい情報がある。

 

Tips!

  • 創傷は、創縁・創口・創堂面などの観察から、刺創・切創・挫創・裂創・銃創などに分けられる
  • 創傷分類は成傷器推定の一歩となる大きな情報源である

 

身寄りもないのにエンバーミング?

ところでこの一件では、エンバーマーとして再出発した茶子先生がやってきて、遺体のエンバーミングをして去って行く。当初は身元不明だった遺体だが、捜査の結果身寄りの無い中年男性だったことが発覚した。頬に付けられた創を綺麗に直してあげたいというのは当然の気持ちだが、身寄りの無い男性にわざわざエンバーミングしては、その費用が持ち出しになってしまう。解剖を担当した法医が解剖終わりに善意で縫い合わせておく、という方がよっぽど現実的だと思う。

 

また、本来エンバーマーという仕事は、数話前で若林(演:大谷亮平)と茶子先生が奮闘していたように、遺体に薬液を流して防腐処理するものである。前回は損傷の激しかった遺体を、お別れのために生前の美しい姿へ戻す、という意味合いがあったが、無縁仏ならば大々的な葬儀も行われず自治体が引き取って火葬・埋葬されるだろう。茶子先生に頼めるのは頬のキズの修復くらいが関の山なのではないだろうか……(相変わらず興雲大学が解剖後の遺体を自大の冷蔵庫で保管しているのも気になるのだが、そこは今回目をつぶろう)

 

ところで茶子先生が頬の創を直しにかかったところ、キズが若干合ってしまったというまさかの事態も発生していたが(映像上の話)、これ以上は最早野暮なので口を噤んでおこうと思う。

 

また『アンナチュラル』なのか?

何だか自分でもしつこい気がしてきたが、朝顔第2シーズンラストにこういう事件を持ってくるのはあんまりよくないような気がする。長年の沈黙を破って再び動き出した犯人であるとか、特徴的なキズが同一犯を思わせる、という筋書きは、『アンナチュラル』終盤の数話と同じだからだ。エンバーマーまで登場するので尚更そういう思いが強くなってしまう。『アンナチュラル』には『アンナチュラル』、朝顔には朝顔の良さがあったのになあ。何より朝顔は原作が全30巻もある話なんだから、かぶらないように抜き出すことは出来ただろうに……

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年代設定がよく分からなくなったぞ

この話の1番の問題はここである。あれ? 東日本大震災から10年とは?!

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このブログで何回も書いているが(下記引用☟)、『監察医 朝顔』はシーズン1の途中で急に5年の歳月が経ち、シーズン2は後者の流れを受け継いでそのまま撮影されている。シーズン1の最初は放送日に合わせた2019年、その後は+5年の2024年を舞台にしているはずだった(よくよく確認したらつぐみが5歳になっているので2025年かもしれない)。朝顔先生の年はシーズン1の途中で30歳(2019年当時)と分かっているので、震災の年(2011年3月)に医学生だったというのは丁度計算が合う。しかも丁度実習が始まる前の、進路を決めてなさそうなタイミングというのもどんぴしゃだ。因みに朝顔先生の初期研修や大学院生活を考えても年代はぴったりになる。

……でも、どう考えても進行速すぎませんか? 『監察医 朝顔』は、第1シーズンの後半から舞台を2024年に移しています。桑原夫妻の娘・つぐみは5歳のままで、今回のエピソードでクリスマスと正月が描かれたことから、2025年新春に設定が移ったことが分かります。

急進行する平さんの病状 - 『監察医 朝顔』シーズン2第15話 - ちいさなねずみが映画を語る

実際朝顔はシーズン1の段階で30歳という設定です(シーズン2では5年後なので35歳)。そんな中で、つぐみの子育てこそありますが、彼女にキャリアパスを諦めずにいさせてくれる桑原くんは、ただただいいやつだと思うのです。

あんなに優秀なのに報われない高橋くん - 『監察医 朝顔』シーズン2第11話/第12話 - ちいさなねずみが映画を語る

このドラマはシーズン1の前半とシーズン1後半以降で5年の歳月が流れていて、シーズン2はシーズン1後半のすぐ後という設定になっています。光子ちゃんは前段で医学生でしたが、学年はぼやかされているので今彼女が卒後何年目なのかはよく分かりません。しかしながら、シーズン1の後半から朝顔は既にS1の5話+S2の10話を経過しているわけで、光子はええ加減メインで解剖してもいいんじゃないかと思います(勿論朝顔先生とか藤堂先生がサポートに入るのでしょうし)。

光子ちゃんもそりゃ泣くって - 『監察医 朝顔』シーズン2第10話 - ちいさなねずみが映画を語る

☜この中で前話の新春エピソードを2025年と書いていたが、朝顔の妊娠が発覚したのは2019年8月(S1E5)なので(確認した)、つぐみは2020年生まれで、新春エピソードも2026年だと思う

 

ところが今回の話で、三田村一家殺人事件は「10年前の出来事」として描かれている。聞き間違いかと思ったがそういう記事も出ているので合っているようだ(フジテレビューcinemacafe.net)。平さんによると、彼は震災直前まで神奈川県警本部でこの事件の捜査に当たっており、その後震災で妻・里子(演:石田ひかり)が行方不明になったことで捜査から離れたという*1あれえ?

朝顔世界線が現実世界の時と共に歩んでいるのなら、平さんの発言は正しい。ところがこの話はつぐみが生まれたところで急に5年経っていて、S2E1でつぐみが5歳になるまでの1年間が描かれたので、前のシーズンの途中までとは6年のずれがあることになっている(録画を観直して確認しました)。現実世界でシーズン1が放送されたのは2019年なので、2年経った今でも、朝顔の世界は未来のままだ朝顔の世界で迎える3月11日は、震災から10年の節目ではなく、15年目のはずである。

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『監察医朝顔』ドラマ内のタイムライン

 

ところが今回の話でS2E16は2021年の話だと言われてしまった。恐らく今回の設定は、現実で東日本大震災から10年になるのに合わせて、節目の年を描きたかったためだろう。ところが前のシーズンの設定を忘れていたので、ぴったり計算が合っていた脚本が大狂いしてしまった。上の表でも示したが、本来の世界線朝顔キャリアパスとしてとても正しいものである。2019年に30歳になった朝顔は、茶子先生から解剖医の資格試験がそろそろなのでは、と言われる(S1E3)。これは医学科にストレートで入って、初期研修を経てから大学院に入った場合と考えるとどんぴしゃに計算が合う話なのだ*2。これだから評価していたのに!

 

シーズン2の設定は、2015年生まれの子役・加藤柚凪の年に合わせたかったのかもしれない。実際桑原の年も風間俊介の年に合わせられている(今回から登場する鑑識官・姫宮が「桑原刑事と同期の37歳」と発言している)。ところがこのままだとつぐみちゃんは2021年なので1歳か2歳になってしまって、タイムリープつぐみちゃんが爆誕してしまう。まさかここに来て朝顔マルチバースを描き出すなんて!

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止まっていた時が動き出す仙ノ浦

今回の話はメインの解剖と寄り添うようにして、祖父・浩之の急変、そして歯の鑑定結果の行方が描かれている。冒頭浩之の危篤が伝えられて朝顔が駆けつけるが、彼女が部屋に入った時、主治医は念のため挿管の準備を、と話していた。……静愛病院はホスピス的な病院じゃないんだろうか?

今の浩之の入院先は、癌治療をしていた最初の病院から転院してきたところなので、緩和ケア病棟のはずだ。ステージIVで積極的な治療が望めないから、ということはシーズンの前半で描かれていた。こういう状況になったら、今どき大抵の病院がDNAR指示を取り付けていて*3、積極的な蘇生はそうそう行われないはずだ。これは何も早く死んでくれというものではなく、助かる見込みのない蘇生処置を行って、患者本人や家族を苦しめないため(QOLを保つため)のものである。

浩之の姿を見ていると、孫が医師なのに終末期ケアがまるで考えられていないな、と思う。朝顔だって一応医者なので、通り一遍のことは理解しているはずだ。朝顔先生の周りをがちゃがちゃさせ過ぎた故に、色んな齟齬が生まれている気がする。

 

歯の行方

前話の最後で歯が鑑定され、母・里子とは別人の宮城県女性のものだったと分かる。女性の孫がわざわざ礼に来ることになったが*4、その孫役として名脇役野間口徹が配役されているのは、(この1回で出番が終わってしまうので)素晴らしいやら勿体ないやらというような感じだ。

 

この歯は奇跡的にDNA鑑定に成功したが、本来は絵美先生の言うように(S2E15)、長年経った歯からの鑑定は難仕事のはずである。震災は結局10年前なのか15年前なのかはさておいても、数ヶ月から数年経っただけでも、条件が悪いと遺骨のDNA鑑定はできなくなる。ましてや震災の津波に遭った犠牲者のものとなると、波に呑まれて打ち上げられて長年経ってで、条件は劣悪なはずだ。DNA鑑定できたのは本当に奇跡的なことである(どうせドラマなのだが)。*5

 

次週、遂に青森で里子の骨が見つかり、平と朝顔は青森まで急行する。でもこれも、いわゆる「東日本大震災の被災県」に住んでいる筆者にとっては、ドラマの世界のことなのだな、と白けた目で見てしまう出来事だ。実は被災3県の県警は、毎月震災の月命日(11日)に合わせて、各県の海岸線を捜索し続けている。初めの方こそ遺骨や遺留物がいくつも見つかっていたが、ここ数年は身元の特定に至る物の発見率が大きく下がっていて、空振りに終わることも度々だというのが繰り返し報道されているのである。それでも各県警は、行方不明者の手掛かりを探して、毎月毎月捜索を続けている。本当に頭の下がる作業だ。

www.asahi.com

www3.nhk.or.jp

だが、こういうニュースを見ているからこそ、里子の骨が急にぽーんと見つかることなどそうは有り得ないということがひしひしと分かる。平と朝顔の中で止まっていた時が急に動き出すが、東日本大震災の行方不明者数は、ドラマの中ほど簡単には減らないのである。

www.nikkei.com - 実際日経のこの記事を読むと、この1年ではわずかに4人の身元が判明しただけなのだという

 

おしまい

無理矢理震災10年の節目を描きたかったためなのか、脚本の齟齬が目立って勿体ない回という印象だった。前のシーズンは各所に目を配った丁寧な作りだっただけに、ここに来てこんな感じになっているのは素直に残念な話だと思う。第16話は来週までTVerで見逃し配信中それより前の話はフジの公式配信サイト・FODプレミアムで視聴可能で、第1シーズンは既にボックス発売済。主演・上野樹里Instagramによれば放送は残り3話。来週は遂に母・里子の遺骨が見つかるようだ。思えばあの震災から10年、長くて一瞬だったような……

監察医 朝顔 DVD-BOX(メーカー特典なし)

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www.youtube.com - 次回は小児解剖が描かれるようで、そこも気になるところ

関連:監察医朝顔 / 上野樹里 / 志田未来 / 中尾明慶 / 板尾創路 / 平岩紙 / 山口智子 / 時任三郎 / 風間俊介 / ともさかりえ / 戸次重幸 / 三宅弘城 / 大谷亮平 / 法医学

*1:実は録画を確認するまで「平さんが仙ノ浦に行かなかった理由の事件はこれか!」と思っていたが、S1E3で桑原くんと呑むシーンを確認したところ、当時の事件は重要なヤマでもなかったし単なる応援だったのだと発言していた。こういう意味でも脚本が合っていない

*2:桑原くんと結婚するS1E5は2019年8月の話で、その際に朝顔から平へ「今まで30年間育てていただきありがとうございました」という台詞がある

*3:DNAR; do not attempt resuscinationの略。終末期医療において、心停止状態になった時に胸骨圧迫や人工呼吸器装着などの心肺蘇生処置を行わないことを事前指示するもの

*4:これももし2021年という設定なのだとしたら、COVID-19さんのせいで大分難しいことになってしまうだろう。この脚本はどうやらCOVID-19の無い世界線にあるようだが、そのせいか余計マルチバースに信憑性が出て来てしまう(冗談)。

*5:本当にどうでもいい話なのだが、見つかった歯があのような見事な大臼歯というのも不思議な話である。あれだけ根っこも残った歯なら、顎骨から容易に抜けるような代物ではないはずだ。だとしたら歯だけでなく他の骨も見つかりそうなものなのだが

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