いよいよ本日、金曜ロードショーで『ラ・ラ・ランド』が初放送だ。今回は作品を観てときめいた人向けに、ストーンとゴスリングの過去の共演作、更に関係する面白映像をいくつか紹介したいと思う。
mice-cinemanami.hatenablog.com - 作品の紹介記事はこちら
- 実は3度目の共演? - エマ・ストーンとライアン・ゴズリングの共演歴
- プロモーションでもなかよしこよし
- 共演第4弾……?! - 『ラ・ラ・ランド2049』
- あのシーンに何のお知らせも無く巻き込まれてしまったら……?!
- オスカーの大失態を見事にパロディ化 - ジェイムズ・コーデン
- ゴールデングローブ賞総なめを予言……? - GG賞コールドオープン
- 最後に
実は3度目の共演? - エマ・ストーンとライアン・ゴズリングの共演歴
『ラ・ラ・ランド』で共にゴールデングローブ賞に輝いた名コンビだが、実はこのふたり、3度目の共演である。いずれも恋人役として共演しており、一緒に撮影する時間も必然的に長くなるので、よき友人同士でもあるのだ。2018年9月のテルライド映画祭では、ストーンがこんな発言をしてファンを胸熱にさせた。元々ストーンは、最初の共演の前に「ゴスリングは気難しいから気をつけろ」と忠告されていたらしいが、そんなことなくてむしろ馬が合ったのだと述べている(ELLE.com)。
Emma Stone talking about Ryan Gosling 🎥 @ TELLURIDE FILM Festival ‘ I can’t even imagine what life would be if I hadn’t met Ryan’ ... My Gosh 😍 #TellurideFilmFestival pic.twitter.com/MgPXsIxZfy
— Ryan Gosling Daily Page (@PageGosling) September 2, 2018
最初の共演にして傑作映画 - 『ラブ・アゲイン』
ふたりが初めて共演したのは2011年の『ラブ・アゲイン』"Crazy, Stupid, Love."。うだつが上がらず、妻にも飽きられて不倫の上捨てられた中年男キャル(スティーヴ・カレル)が、チャラ男ジェイコブ・パーマー(ライアン・ゴズリング)の指南を受けて男性としての魅力を取り戻していき、その過程でバラバラになった家族が再集結するという筋書きだ。
www.youtube.com - このサムネイルアホ過ぎて好きだし、実際にこの頃のゴスリングはやたらと出演作で脱いでいた(笑)
www.youtube.com - 仕切り直して日本語版
エマ・ストーンが演じたのはロースクールを卒業して弁護士を目指しているハンナ。同じ事務所で働く彼氏がいるが、友人のリズにはつまらない男だと反対されているし、中盤では結婚に対して煮え切らない態度を見せる彼に呆れ返ってしまう。
ところがこのハンナ、百戦錬磨で口説いた女は100%落とすチャラ男・ジェイコブの言葉に、唯一引っかからない人間なのだ。それどころか「あんたなんか目じゃない」と言い放つ有様、あれ、これ、この曲では……?!
その後、ハンナがジェイコブのところへ押しかけて迫るシーンがあるのだが、この時のジェイコブの態度が、彼女が大切な人間なのだと分かっているような感じで凄くいいなと思う。
この作品は途中までキャルのサイド、ハンナサイドに分かれて描かれているが、終盤ある出来事をきっかけにこのふたつが合流してひとつになる。ふたつの物語を繋ぐのはゴスリング演じるジェイコブかと思いきや、意表を突いた人物なのでその辺りもお楽しみに*1。
因みにキャルの妻エミリーを演じるのはジュリアン・ムーア、エミリーの不倫相手を演じるのはケヴィン・ベーコン、キャルが引っ掛けるとんだオールドミスを演じるのはマリサ・トメイという豪華キャスト。トメイの演技がなかなかに振り切っていて素晴らしいのと、勘違いと秘密が積み重なって出来ていくラストの大団円が素敵なので、是非観ていただきたいと思う。
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因みにこの作品で共演したスティーヴ・カレルとエマ・ストーンは、後に『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』でも再共演し、揃ってゴールデングローブ賞ミュージカル・コメディ部門主演賞にノミネートされている。
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mice-cinemanami.hatenablog.com - 拙記事はこちら
2度目の共演 - 『L.A. ギャング ストーリー』
2度目の共演となったのは2013年の『L.A. ギャング ストーリー』"Gangster Squad"だ。ロサンゼルスで実際にあった警察とマフィアとの攻防を描いたサスペンス作品だ。警察側のリーダーをジョシュ・ブローリン、マフィア側の首領で実在の人物、ミッキー・コーエンをショーン・ペンが演じた。
ゴスリングが演じたのは、血気盛んな若手の有望株ジェリー・ウーターズ。ストーンが演じたのは、コーエンの女として囲われつつ、ウーターズに惹かれて逃亡を考え始めるグレイス・ファラデーだ。くすんだ赤紫の口紅に、ゴージャスなドレスを合わせたエマ嬢が大変美しいので、それだけでも割と価値はある*2。
ストーンとゴスリングが互いに共演について語る動画があったのでご紹介。この作品の後、ストーンは「彼がやってくれるなら、もっと沢山ライアンと共演したい」("EMMA STONE: I want to work with Ryan, a lot, if he’ll have me.")とまで語っているが、素晴らしいからもっともっと共演を重ねてほしい……!
クロールしていたらエマ嬢のインタビュー動画を見つけたが、このアイメイク、何だかルーシー・ボイントンぽくて今と全く違う……!
プロモーションでもなかよしこよし
テルライド映画祭でストーンがゴスリングへの讃辞を述べた話については触れたが、このふたり、プロモーションでも仲が良いのがよく伝わってくる。ふたり合わせてBBCの人気番組グレアム・ノートン・ショー(Graham Norton Show)に出演した時のクリップをご紹介……!
www.youtube.com - 子役時代のごすりん、キレッキレのダンスで登場……!2本目で触れられているよう、元々ゴスリングは子役だったのだが、出演していた『ミッキーマウス・クラブ』の縁で、ジャスティン・ティンバーレイクと親交が深いのは有名な話だ(一時期はティンバーレイクの母親がゴスリングの法的後見人になっていたこともある)。(この話は後で効いてくるので覚えておいてください)
www.youtube.com同じ回の冒頭、わざとふたりで名前を入れ替えて名乗るのもいいし、カメラの動きにびびるごずりんも何だか可愛いのである。(笑) 因みにこの回では2007年のオスカーを巡る面白話もあって……
2007年オスカーの際のゴズリンママの話 pic.twitter.com/bl05JIrpHc
— すなお (@Svnao) March 6, 2017
(改めて観るとこの時からすなおさんのピックアップにお世話になりっぱなしなんだなあ……)
因みに一緒にSNLにも出演しているぞ……!
共演第4弾……?! - 『ラ・ラ・ランド2049』
よき友人同士なのが伝わってくるだけにいつでも更なる共演が待ち望まれているストーンとゴスリング。そんなふたりだけに、ゴスリングの主演作『ブレードランナー2049』に合わせてこんなマッシュアップ動画が!
こちらは2017年5月公開。あの『ブレードランナー』がこんな胸ときめかせる作品になるなんて!(というかこの映像にこの音楽を載せられるとキングスマン臭がしてしまう(笑))
こちらは2017年10月公開の別作品。倒れている像がオスカーになっていたりしてなかなか芸が細かい。『ラ・ラ・ランド』の音楽に載せた『ブレードランナー2049』だった上の作品とは違い、エマ・ストーンもきっちり合成されている。
www.youtube.com - サムネイル最高かよ*3
本編はゴスリングの新たな代表作とも言える作品なので、こちらも合わせてどうぞ。
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あのシーンに何のお知らせも無く巻き込まれてしまったら……?!
『ラ・ラ・ランド』関係の個人的フォルダを漁っていたらこれを見つけてしまった。"Another Day of Hell"というタイトルから分かるように、この動画は『ラ・ラ・ランド』のオープニング・ナンバー "Another Day Of Sun"を元ネタとしたパロディだ。
産気付いた妻を病院に送ろうとするも、高速道路の渋滞でスタック。どうしたもんかと思っていたら、突然謎のミュージカルが外で始まって……? 個人的には車の天窓から覗き込んでくる女性の狂気じみた顔が凄く良い。
灰朗さんによる日本語字幕版もあるので是非どうぞ。
『ラ・ラ・ランド』オープニングのパロディー動画がめちゃくちゃ面白かったので、勝手に日本語字幕をつけてみた。ネタバレ注意です! pic.twitter.com/uRXJaMY6MQ
— 灰朗 (@chestrcux) February 28, 2017
オスカーの大失態を見事にパロディ化 - ジェイムズ・コーデン
『ラ・ラ・ランド』を巡る1番の騒動と言えば、オスカーの作品賞取り違え事件である。折角『俺たちに明日はない』公開50周年記念でウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイを据えたのに、何故か主演女優賞用の封筒が2通あってとんだ事件になったあれだ*4。
因みにこの騒動の時ごずりんはくすくす笑ってて批判されたが、真相は「誰か病気で倒れたのかと思ったけど違って良かったwwwwwwwwww」だったらしく、ただただいい人である。
そんな大事件をいち早くおちょくったのが『レイト・レイト・ショー』の司会でもお馴染みのジェイムズ・コーデン。もう完全に出オチである。曲は勿論"Audition"だ。本編映像との繋ぎが適当なのも結構笑わせてくるし、結構歌詞を綺麗になぞってるのも笑える。"Picture?"じゃねえんだよな。(笑)
www.youtube.com 日本語字幕版はこちら☞映画「ラ・ラ・ランド」 よりパロディー動画 第2弾 『オーディション』(アカデミー賞の夜Ver.)by ジェームズ・コーデン 日本語字幕付き - YouTube
洋画オタクなら時々名前を聞くであろうジェイムズ・コーデンは、この他にも「カープール・カラオケ」や、横断歩道が青の瞬間を狙ってミュージカルを繰り広げるシリーズなど、歌を題材にしたコーナーを数多く手掛けている。個人的にはアメリカで活躍している司会者だったら、ジミー・ファロンと、マット・デイモンと不毛なバトルを繰り広げ続けているジミー・キンメルと、コーデンの3人がお気に入りだ。
www.youtube.com - トニー賞オープニングの見事なパフォーマンス
そんなコーデンのパフォーマンスで最近素晴らしいなと思ったのは、『メアリー・ポピンズ リターンズ』を題材にしたこれ……! リン=マヌエル・ミランダやエミリー・ブラントに負けてないパフォーマンスだ!
ゴールデングローブ賞総なめを予言……? - GG賞コールドオープン
『ラ・ラ・ランド』は2017年の第74回ゴールデングローブ賞で、7部門ノミネート7部門受賞というとんでもない結果を叩き出した作品だった。この年のホストは筆者お気に入りの司会者・コメディアンでもあるジミー・ファロンで、彼が手掛けたコールドオープンは、それを予言するかのように『ラ・ラ・ランド』仕様……!
www.youtube.com - サムネイルでニコール様と並んでいるだけでも既に豪華!*5
5分近くの動画では、"Another Day of Sun"、"City of Stars"、"Planetarium"など作品を彩ったナンバーが替え歌として使用され、この年の映画・ドラマ界をざっくりまとめる内容になっている。勿論映画を観た後なら何倍も楽しめる仕様!
一瞬出て来てファロンを脅すのは、『MR.ROBOT』でテレビ部門主演男優賞にノミネートされていたラミ・マレック! 今や彼も『ボヘミアン・ラプソディ』でゴールデングローブ賞俳優だ。
via GIPHY - このシーンで登場するのは『ストレンジャー・シングス』軍団!
本編ばりのフラッシュカットの後、曲はファロンが弾く"City of Stars"へ。一瞬メリル・ストリープが映るが、彼女はこの年功労賞に当たるセシル・B・デミル賞を受けている。
via GIPHY - あーっとそれは同じカナダ人でもライアン違い!(笑)そして前髪〜前髪〜*6
そして曲が"Planetarium"に入ってからファロンと小芝居を繰り広げているのは……あっ!ごずりんとも子役時代からの盟友であるジャスティン・ティンバーレイク!(どうやらファロンとティンバーレイクは元々私生活でも仲が良いようだが、ゴスリング主演作をパロった動画でこれをやるのは子役時代の縁もあるだろうと思う)
via GIPHY - 因みにファロンが散々いじってた前髪は案の定付け髪なのでぴっと取られましたとさ。
『ジュラシック・ワールド』第1作にもカメオ出演していたことが知られるジミー・ファロンは、2014年から歴史ある『トゥナイト・ショー』の司会を引き継いだ売れっ子コメディアン。2010年にはエミー賞の司会も務めており、この時には『グリー』を題材にしたコールドオープンを作っていたとあって、GG賞の『ラ・ラ・ランド』編の出来も納得だ。
最後に
この記事で扱った作品を改めて一挙ご紹介!
さーてえまごず第4作は何になるのかな……
関連:ラ・ラ・ランド / ラブ・アゲイン / L.A.ギャングストーリー / エマ・ストーン / ライアン・ゴズリング
*1:このシーン、キャルの分かりやすいうろたえっぷりと二律背反が父親らしくて最高で、スティーヴ・カレルの本領発揮である
*2:因みに何でこんなに口を濁しているかというと、この映画とどのつまりただのドンパチ映画……げふんげふん。
*3:おまけに一言紹介まで"Here's To The Fools Who Dream Of Electric Sheep."でウィットが効いているゥ〜!
*4:因みにこの事件が理由となって(?)この年のホストだったジミー・キンメル、更にベイティとダナウェイは翌年も同役を続投することになったが(ダナウェイなんか翌年には「2度目だから大丈夫よ」なんてジョークを飛ばしていた)、転んでもただでは起きないキンメル、翌年にはこの件をネタにしたオスカーのCM動画を制作したのだった。
www.youtube.com - 何故か元動画が消えていて、代わりにメイキング映像を見つけてしまうオチ
*5:ニコール様と言えばミュージカル映画『ムーラン・ルージュ』の主演歴もあり、ここで登場するのに相応しい人物……!
*6:『デッドプール』主演ですっかりお馴染みのライアン・レイノルズも、ゴスリングと同じくカナダ出身。色々間違われやすいふたりのことは、レイノルズの妻ブレイク・ライブリーもネタにしちゃうくらいである。
www.elle.comファロンのパフォーマンスでは前髪が散々弄られていて、ごずりんも「そりゃないよ(笑)」とジェスチャーしてたが、確かに本編観ると結構前髪が主張している(笑)。